朝7時に起きる。ゆっくり起き上がって身支度をととのえ、ホテルを出る。地下鉄でパッシーへ。バカンス・シーズンのせいか人気が少ない。郵便局に行こうとすると「夏期休暇のお知らせ」の張り紙が。まさか郵便局にも夏休みがあるなんて、と愕然としかけるが、ここはフランスなんだと思い直す。近所に、若い友人の出身校があることに気づいて何枚か写真に収める。パッシー通りを散歩。カード屋で、欲しかった絵柄のものが売っていたのでまとめて買ってしまう。スーパーのモノプリで、ショップブランドのオランジーナもどきを仕入れて、再び散歩。パッシー通りの終わりにある「フランクリン」というカフェで昼食にする。飲みたかったオニオン・グラタン・スープとハンバーガ。いっぺんに食べたらさすがにお腹がいっぱいになってきたが、ハンバーガは焼き具合を選べたのでレアーを頼んだらことのほか美味しかった。満足してエッフェル塔まで歩く。昔は歩いて昇ったものだが、今はもうその元気はなく下から見上げるだけにする。再び歩いてサンジェルマン・デ・プレを目指す。地下鉄に乗っても良かったのだが、何となく歩き続けてみたくなったのだ。デ・プレの角に、昔よく服を買った”LOFT”の店があったので久しぶりに入ってみるが、デザインが昔とは全然変わってしまい自分の趣味に合わないので何も買わずに出る。郵便局をようやく見つけたので、自動切手発行機で多めに買っておく。その後、リュクサンブール公園で小休止して、友達に手紙を書く。RERでプランタンに向かう。ここの上層階に子供服売り場があったと記憶していたのだが、果たして沢山揃っている。息子の服を買って店を出る。マドレーヌ寺院に向かい、小脇にある衣料店の”TOTO”でネクタイを買う。ここに来るのも何年ぶりだろうか。オペラ座の前を通り、たまたま見かけたパッサージュを通り抜け、レアールへ。fnacをもう一度冷やかすが、結局何も買わず地上に出る。今度ここに来るときには、フォロム・デ・ザールはどんな姿になっているのだろう。夕食は、一昨日本店に行ったばかりだというのに”Léon”でムール貝にする。食後にパフェまで食べてしまう。食べ終わると、疲れが一気に襲ってきたので、食後に予定していた散歩は諦めてホテルに戻り、シャワーを浴びて早々に眠る。
 

あるシネマディクトの旅 (文春文庫)
池波 正太郎
文藝春秋 (2011-03-10)
売り上げランキング: 270,211