Author: n-mizuno

イギリス旅行記(7) Going Underground

朝7時に起きて、ホテルの貧相な食事を避け駅前のレストランに行く。美味。近所のマークスアンドスペンサーで買い物してからホテルをチェックアウト。地下鉄でそのまま空港へ。およそ利便性という言葉からは程遠いターミナル。荷物が重くなっているのでエクセス・チャージを取られまいかと心配していたが、見るからに中華系の顔をした職員がキビキビとチェックインをしてくれ、聞き取り易い英語で香港でのトランジット手順を教えてくれる。トランク2つで55キロくらいあったが何も言われずにパスして胸をなでおろす。こんなことでハラハラしないように、会社で出張しまくってワン・ワールドの上級会員にもなっておきたいなぁ、などと邪まなことを思う。出国時、手荷物は一人一つまでと言われ、ショルダーバッグのほかにカメラバッグを持っていた僕は、妻のボストンバッグにショルダーをしまうことで許される。これでは二つと変わらないような気もするが、とにかく「一人一つ」という体裁の方が大事らしい。エックス線検査のほかに、全員が靴を脱がされるゲートまであって驚くが、リアルでテロに遭っているこの国では当たり前の対応なのだろう。搭乗まで時間があるので、免税店を見て回り、パブで一服する。妻はステラ・アルトワ。僕は機内でアルコールが回るのを恐れてコーラにしておく。複雑怪奇なゲートを抜けてCX252便に搭乗。機内食のパンがあまり美味しくない。往路は美味しかったので、恐らくは調達元、即ちイギリス人のつくるパンが不味いのだろう。「カナダはフランス人がパンづくりを教えたから美味しいけどアメリカはイギリス人がパンづくりを教えたから不味い」というジョークを聞いたことがあるが、さもありなんと思う。耳栓をして眠るが、あまり寝られずに眼を醒ましてしまう。香港空港には定刻に到着。

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イギリス旅行記(6) City Life

朝から好天。ホテルで朝食後、キングス・クロス駅に向かう。ハリー・ポッターに登場するプラットホームの記念碑があると聞いたのだが、なかなか見つからない。隣のセント・パンクラス駅と勘違いしたかと思って歩いてみるが、こちらはユーロスター乗り入れを控えての大工事中でますます混乱する。結局、キングス・クロスで9と3/4番線のモニュメントを発見。地下鉄でコヴェント・ガーデンに行き、“The Tea House”で紅茶を買い込む。小腹が空いたという妻のために、ピカディリー・サーカスに向かう途中のテスコでドーナツを買う。日本では大行列が出来る「クリスピー・クリーム」だが、ここではスーパーの一角で気軽に買える。ハムリーズでおもちゃを見て、オックスフォード・サーカス近くのパブで昼食。もうクルマを運転しないので、僕もギネスの黒を注文する。美味しい。3日連続してフィッシュアンドチップスを食べる。毎日でも飽きない。地下鉄に乗って、ウェストミンスター寺院を見学。これまで何度も近くに来ていながら中を見たことがなかった。ゆっくり時間を掛けて眺めてからスローン・スクエアに出て、パートリッジで買い物をして、ナイツブリッジまで歩く。ハロッズであれこれ買い物をしてからホテルに戻って荷物を置き、当地在住の友人に会うべくピカディリーへ。中華街の「東海」で夕食。昔話や、こちらでの生活の話を聞く。お互いにサラリーマンになったんだなぁと思う。友人にご馳走になり、ホテルに戻る。

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イギリス旅行記(5) Early Morning Rain

眼が醒めると雨。残念だが仕方がない。ダイニングルームでゆったり朝食。不味い筈が無い。非常に去りがたいがまた来ようと思いながらクルマを走らせる。天気は悪いが、周囲の景色は素晴らしい。雨が降りしきる中、昼前にストラトフォード・アボン・エイボンに到着。街中のぬいぐるみ博物館を見学し、街中を歩いて回る。その後、英国のベニスと言われるボートン・オン・ザ・ウォーターに向かう。昨日に続き、フィッシュアンドチップスを食べる。美味しい。食事が終わる頃には雨が上がる。次に、最も古風な町並みを残していると言われるバイブリーに向かう。地図にない細い道を通ると予定よりずっと早く着く。すっかり晴れ上がり気分は良いが、見るべきものは余り多くないので、ストウ・オン・ザ・ウォルズに舞い戻って喫茶店で一服する。オックスフォードに戻ってクルマを返し、列車でロンドンに戻る。往路と違い、鈍行列車なので時間がかかるが、20時過ぎにはパディントンに到着。あまりお腹が減っていないので、ホテル近くのマークスアンドスペンサーでサンドウィッチとサラダを買ってホテルで食べる。帰国を前に妻が荷物の整理を始める。

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イギリス旅行記(4) Thames as Highway

朝7時過ぎに起きる。ホテルで朝食を取ってからパディントン駅に向かう。急行列車の発車時刻が迫っていたので、急いで切符を買って飛び乗る。混んでいるのでデッキの補助椅子に腰かける。1時間余でオックスフォードに到着。レンタカーの事務所に向かうと、今度はルノー・クリオ(日本名ルーテシア)が用意されている。街を散策したかったので、暫く停めさせてもらうことにして、歩いて中心部に向かう。アーケード街でクッキーをかじり、土産物を皇太子殿下が学ばれていたマートン・カレッジを外から見学。ガイドブックに載っていた“Turf Tavern”というパブで取りたかったのだが、どうしても見つからず難儀するが、暫く歩いてようやく発見する。これから運転する僕は酒を控えるが、妻はビールを飲み、2人でパイとフィッシュアンドチップスを食べる。どちらも大きくて美味しい。すっかり満足してからオックスフォードを後にして、ブレナム宮殿を見学。予定より時間が押してしまったので、予定を変え立ち寄る街を1つパスして宿泊地スノースヒルに向かうことにする。その代わり、このウッドストックの街で少しのんびりすることにして、切手やカードを買ったり、喫茶店でクリームティ即ちスコーンと紅茶を楽しむ。スノースヒルのB&Bまでの道で再び迷ってしまうが、何とか陽の暮れる直前に到着。マダムが愛想良く迎えてくれる。ロンドンのボロホテルとは比較にならないキレイな部屋に案内される。夕食は供さないとのことなので、クルマで一番近くの村のパブに向かう。勿論街灯などないので、真っ暗な道をゆっくり走ってゆく。雨が振り出してくる。ようやく見つけたパブは、地元の人々の溜まり場になっているらしく、突然現れた日本人夫妻に物珍しげな視線を浴びせる。ラザニアとサラダを頼み、妻はサイダー即ち果実酒シードルをあおり、お代わりにビールを飲む。僕はもともと呑まないので何とも思わないが、酒呑みの人がクルマで旅行をすると怨めしい思いをすることもあるのだろうなと思う。宿に戻り、誰もいないダイニングルームを独占して手紙を書く。

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イギリス旅行記(3) Over Drive

朝7時過ぎに起きる。朝食を頂き、学校に行く子供たちや働きに出てしまう奥さんともお別れ。暫くお宅に留まって今日の予定を考えた後、ここから程近いウェスターハムに赴く。小さな町だが、趣きがあって散策していて飽きない。前夜奥さんに薦められていた喫茶店で昼食。牛肉の煮込みパイとツナサンド、ミルクティー。何れも美味しい。クルマに戻ると、パーキングチケットの時間をオーバーしたかどで違反切符が貼られている。高い授業料になったが仕方がない。高速道路でハンプトン・コート宮殿に向かう。テムズ川のほとりの古いお城を眺め、庭園内の喫茶コーナーで紅茶とキャロットケーキを楽しむ。ゆっくりした時間を過ごしてからロンドンに向かう。市内に向かうにつれて道も複雑になってくるが、なんとか宿の近くにまで到達。アールズ・コートより内側に入るとコンジェスチョン・チャージ、即ち8ポンドの渋滞税がかかるので、これを避けてホテル前に到着。荷物をおろして、チェックインをしてからクルマを返す。地下鉄でピカディリーに向かい、中華街の外れにあるインドネシア料理屋“Nusa Dua”で夕食。

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イギリス旅行記(2) Enchainted Places

暫く眠っていると着陸3時間前。ちまきと焼そばの朝食。ヒースロー空港には定刻よりやや早めに到着。が、入国審査が物凄い行列になっており、1時間以上も並ぶ羽目に。ようやく入国を果たし、ATMでポンドをおろしてから地下鉄で市内へ。アールズ・コート駅近くのホテルに向かい、今日は泊まらないが明日の夕方来る旨を告げる。トランクをひとつ預けてから、レンタカーのオフィスまで歩いてゆく。イギリス人にしては愛想の良い店員から、フィアット・プントをあてがわれる。なかなかかわいい。英国をクルマで走るのは初めてだし、ロンドンの市街地をマニュアル・ミッション車で走るのも落ち着かないが、左側通行なので気は楽。ドライブルートを日本からネットで調べていたのだが、たちまちに見失って迷ってしまう。何とか高速道路への順路を見つけてひたすら飛ばす。予定よりやや遅れて、クマのプーさんの舞台ハートフィールド村に到着。

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イギリス旅行記(1) Vol du nuit

朝9時過ぎに起きる。午前中は洗濯と部屋の掃除をして、午後イチに家を出る。上野のアトレで昼食を取り、15時前に京成線に乗り成田空港へ。空港に入るには身分証明書の提示を求められ、自動車もトランクをいちいち開けられたりする。我々日本人は昔から慣れっこだったけれど、同時多発テロ以前の世界では異様な光景だった筈だ。成田空港開港反対運動に関して違法活動を行う輩をメディアはなぜか「過激派」なる言葉で形容してきたが、ハッキリと「テロ組織」「反政府組織」と言っていれば、国民の成田空港を見る眼も変わっていたのではないかと思う。強引に土地収用や建設を進めた政府に問題があったのは事実だろうが、だからといって管制塔を破壊したり、空港施設や京成電車に放火することが許される筈は無い。

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旅行準備

朝10時前に起きる。午後、新宿に向かい鮨屋の食べ放題に挑戦。沢山食べて満足する。妻のブーツとワンピースを買って帰宅。英国でのドライブルートや観光時の情報を調べておく。25時過ぎに就寝。

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