ライブドアの美人広報として一躍有名になった乙部綾子氏が、同社を退社する意向を明らかにしました。


Article from: ライブドア広報・乙部綾子のお仕事日記
ブログによると、今後は「少し充電をしたいという思う」とのことですが、タレントやレポーターとしてマスコミに再度登場するのではないかとも囁かれており、今後の転身について動きが注目されます。
蛇足ながら、昔読んだ本に、「社長やその取り巻きが書いた自慢本、ヨイショ本に書かれていることは、その自慢多くが後の倒産原因になっている」という内容のくだりがあって、以来僕はそういうマインドを心に留めてその手の本を読むようになったのですが、堀江被告の著書『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』をいま読み返してみると、結末を知っている読者には、書き手が意識していないアイロニーがたくさん滲み出ていて非常に興味深いと思います。とりわけ、この本には本編とは別にライブドア関係者が自分たちの会社への思いを語るコーナーがあり、そこで乙部女史が社長の名刺を整理するためボックスを買おうとしたら社長決裁になり、こんなものを買うのにも決裁がいるのかと驚いていたら、そんな用度品の購入を経費として認めてもらえたことを同僚にもっと驚かれた、という挿話を述べています。そして、そんな挿話が、数百円の出費にさえ社長の許可が必要な会社で、数十億円に上る現金の移動や株式の売買(粉飾の嫌疑がかけられている事象)に社長が関与しない、知り得ないことがあるのかないのか、について読者にありふれた想像力を与えてくれています。
全くの余談ながら、本人がいかに自分を褒めても効果が薄いため、第三者に賞賛してもらうことによって信憑性を高める手法を、テリー伊藤氏がテレビのCMになぞらえて「奥さまラーマ状態」と命名しましたが、件のコーナーは「奥さまラーマ状態」の最たるものと言えます。