僕の勤めている会社は、その昔全日空に航空機を買って貰おうとしたことがありました。そして買っては貰えたのですが、ピーナツをやりとりしたといって世間が騒ぎました。すったもんだあった後、その航空機に代わる機体として同社が選んだのが、ボーイング747-100SR型でした。


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座席定員528というのは、就航当時(1979年)は世界最大の収容数であり、全日空ではこのSR型に「スーパージャンボ」の愛称を冠して長く親しまれてきました。国内線でジャンボ機が飛ぶのは世界的にも極めて珍しく、ボーイング社が日本市場のためにわざわざ、脚や主翼を強化して頻繁な離着陸に対応したSR(ショート・レインジ)を開発、供給してきました。現在では、航空機関士を廃した2名乗務の次世代機ボーイング747-400D(ドメスティック=これまた日本向け仕様)や、双発機のボーイング777-300に取って代わり、最後まで飛んでいた1機がこの3月10日に退役することになりました。現在の仕事に就いてから出張で幾度となく乗ってきましたが、いよいよお別れの時が近づいてきました。安全運航を祈っています。なお、日本航空でも2006年度中の全機退役が決まったとのことで、ひとつの時代の終わりを見届けることになりそうです。