(承前)
初めての海外旅行で外国のエアラインに乗って、客室乗務員に飲み物を勧められた乗客が緊張のあまり、「ア、ア、アイ・アム・オレンジジュース」と答えてしまった ? なんていう冗談話を聞いたことがあります。


しかし、僕自身も実際の英会話で(英語は大の苦手です)、取り敢えず”I think…”で始めてしまうことが少なくありません。そして、フランス人が言っていた「ぎこちない表現」というのは恐らくは、しきりに”Je”を主語にした構文で喋りがる人が多いことではないでしょうか。フランス語に限らず、スマートな文というのは受動態や関係代名詞、類語を駆使して同じ表現、同じ主語の重複を避けることにあると個人的には理解していて、話すときに意識している点ですが、「私ってフランス語話せるのよん」と思っている人の中には、知らず知らずのうちに「私が、私が」と繰り返してしまっているのではないでしょうか。強い自己主張で話すことは、ガイジンと接する際にはある程度は必要なことかも知れませんが、ひたすらオレオレ言ってるのもみっともないでしょうから、自戒をこめて、注意すべきことだと思っています。