この歳になるまで色んな人種を俯瞰してきて、モテる人は自然に振る舞っていても異性が放っておかないし、モテない人はなぜか自分をモテなくする言動を繰り返してることに気づく。なかなか異性が見つからなくて悩む人とは明らかに違う、絶対にモテない鉄壁の何かがそこにはある。

鉄壁のひとつは、なぜか皆揃いも揃って繰り出す「昔自分は凄かったんだ」的な話。過去完了形で凄かったことは、今も凄いことの証明にはならないし、そんなに凄い人が今あるところにいる訳がないって簡単に見抜かれるから、要は異性から遠ざけられる種を自分で蒔いてるだけだと思うんだけど。何より、自分を見る他者は、昔のことよりも今そしてこれからの方に関心があるってことが分からないのかと僕は首を傾げてしまうんだけど。
 
あと、鉄壁の非モテさんはなぜか順番をつけたがる。それも都合よく自分が一番に収まるようなランクづけ(笑)。自分で土俵を敷いて、自分の決めたルールで相撲が取れればそりゃ優勝は間違いないだろうけど、どっこい現実はそうはならないから、こんな社会がおかしいとわめいたり、あいつは大したことがないんだ等々、他者の地盤沈下を試みたりする。人の悪口は皆大好きだからその場の人気は取れるかもしれないけど、それは自分がアドバンテージを得ているわけじゃないんだよね決して。
 
そして結局は誰にも相手にされなくなって「どうせ自分なんか」とイジケたりする。ここまでくると、もう手の施しようがないわな。
 
鉄壁の非モテとは対照的なお悩み系の人は、いわばギアが入らないだけ。これまで異性に不自由を感じなかった人たちは、突然ギアがスッポ抜ける事態に心備えがないからスランプに陥るんだと思う。ただ、 30代に差し掛かる時には、今迄の手法では旨くいかないこともあるし、相手は意外に年齢の壁を気にして構えてることを、意識しておく必要があるのかも知れない。

クリスマスを前に色々考えてしまった。