ソフトバンクモバイルで、携帯を分割で購入した一部顧客が、正しく支払いをしているにも関わらず滞納扱いとして、信用情報機関に登録していたことが明らかになりました。

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以前、携帯を分割で買った場合に毎月の料金支払を滞納すると、ローンの滞納とみなされて他の借入に影響するという話を聞いたことがありますが、あろうことかキャリア側のミスで罪なき人がブラックリスト入りさせられていたという前代未聞の失態。
 
記事によると、2009年10月?2013年8月の間に被害件数は16,827件に及び、経産省にはこの事態を2013年3月末に報告、該当する顧客には8月から9月の間に「お詫び状」を送ったが、サイドの調査で1,045件を新たに発見。10月1日にメールで通知した上でお詫び状を発送するとのこと。
 
しかし、銀行、カード会社等々のブラックリストに載ってしまっていたということは、会社を経営していたり、住宅ローンを組もうとしていたような人にとっては、決して小さくない影響が出ている筈で、お詫び状1枚で済む済む問題なんでしょうか…

他方、ソフトバンクモバイルは昨9月30日に新機種の発表会を大々的に催しており、孫正義社長が登壇したにも関わらず、本件に関する言及は一切なし。
あまつさえ孫社長は「850日以上重大事故なし継続中」との説明をしていました(ここでいう事故とは通信途絶を指すようですが)。
 
確か、孫社長は
「必ずトップ自らが記者会見を行うこと。『何かを隠している』、そう思われたら終わりです。逃げても何も変わりません。背中を見せて机の裏に隠れ『代わりに副社長を出しておけ』では何の解決策にもならない。必ず記者は問います。『社長はどこにいるんだ。社長を出せ!』と。逃げたら最後です。 」
との講演をしておられる筈なのですが、今回は自ら知っていた事実を発表せず、事後に副社長どころかプレスリリース1枚で済ますおつもりなのでしょうか。
 
続報が待たれます。
 
 

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