朝8時過ぎに起床。昨晩のディナールームとは違う部屋で朝食。絞りたてのジュースと焼きたてのパンが出てくる。クロワッサンもパン・オ・ショコラもショソンも皆小ぶりで、少しずつ沢山食べられるように配慮されているのが見て取れる。どれも美味しい。カフェオレを飲みながらパンを食べつくし、すっかり満足して出発の準備に取り掛かる。チェックアウトする前に村をもう一度散歩することにする。通りはやはり閑散としている。昨日は閉まっていた村の教会が空いていたので見学する。絵葉書を出そうと思っていたのに、郵便局は昼休みに入ってしまい追い出されてしまう。途中で出すことにしよう。ちょうど昼頃になってようやく出発。まずは隣町のフォンテーヌブローに行き、お城を見る。それほど時間がないので外観と庭だけを見て、街中のスーパーで飲み物を調達する。郵便局が開いていたのでようやく絵葉書を発送。ついでに切手を買い貯めておく。高速に乗る途中のムランという町でギリシア風サンドイッチ、すなわちドネルケバブの店を見つけたので車を停めて買い出しに行く。突然現れた日本人に向こうも驚いている様子であったが陽気にサンドイッチをつくってくれる。ピタというよりはむしろナンと言うべき大きなパンに肉とフリットを山ほど入れてくれる。近所の公園に移動して2人で頬張る。1人前をシェアーしたのにお腹がいっぱいになる。ムランから高速に乗る道を間違ってしまい、多少まごつくが無事にランスへのルートを見つけて順調に飛ばす。ランスに着いたのは夕方5時を回っていた。細い道と一方通行の多い市内の小路からようやくホテルへの道のりを見つけ出してたどり着く。シャトーホテルという触れ込みだが見た目は城というよりもお屋敷といった趣き。恐らくは地元の領主の邸宅か別荘だったのだろう。部屋数も決して多くはないが、内部は完全に近代化されており設備も申し分ない。着る服がなくなってきたのでコインランドリーを探すため街中に出る。ホテルの駐車場に向かうと回りのクルマはベンツやBMWばかりで気後れしてしまう。何とも場違いな客だなぁなどと思いつつ、市外の中心部を少し外れた住宅街に向かうと、コインランドリーをたちまち発見する。まずジュトンを買ってから動かす昔ながらの方式だ。昔ながらといっても勿論全自動なのでこの間にスーパーに向かうことにする。街道沿いにカルフールの看板があったのでそれに従うと、数分で巨大なストアが眼に入ってくる。土産用の食べ物などを買ってコインランドリーに舞い戻り、洗濯の終わった衣類を乾燥機にかける。すっかり乾かした後で、街のメインストリートの地下駐車場に車を停めて夕食を取る。妻は雉肉、僕はまたムールを食べる。鍋にこれでもかというくらいのムール貝が埋まっており、満腹になる。デザートに2人でパフェを注文しゆったり過ごしてから宿に戻る。夜、パリに住む妻の友達とようやく連絡が取れ、明日の夕食を共にすることにする。