最近、集団的自衛権の話題が急に増えているのは何故だろう? 日本は戦争に向かってるんだろうか。
 
本当に日本が戦争をしたいんだったらひた隠しにするべきで、憲法解釈の変更がその前段階になるならば、わざわざ政府が公表したりしない。74年前、
「我が国はこれから真珠湾を攻撃をするので、航空戦隊飛行機隊を太平洋に送り込みます」
なんて大本営発表はなかった。
 
我が国の周囲に軍事的脅威があって、攻撃を受ける危険があるからこそ「日本はそれに対抗できるんです」と政府が牽制して、実際の防衛力整備や法律の裏付けも進めてると考える方が自然な気がするんだけど。
 
「存立危機事態の場合は自衛戦争になり得る」という安倍総理の国会答弁も、日本の周辺国が別の国と戦争を始めて、それで日本向けの海上輸送が封鎖されて石油・ガスの輸入が途絶えたとしたら、日本もその戦争の当事者だとみなすのはむしろ当然。
 
「日本は侵略戦争をしたがっている」と主張する自由も我が国では保証されてるけど、侵略して我が国が得する国や地域は周囲にあるだろうか?
日本領にしたら本土並みのインフラ整備を国民の税金で賄うことになるし、被占領地域の住民には無条件で日本のきれいなパスポートを渡すことになるんだけど。
70年以上前に壮大な投資をやって大失敗だったのに、失うものが多すぎる海外領土経営の為に、わざわざ大金と人命をぶちこんで戦争をするのか?
 
「アイツはこういうことを言う嫌な奴だ、感じの悪い奴だ」
って言説を振りまく人たちは、意図的か無意識にか、当人の動機を検証せずに自分の主観を塗り込めようとすることが間々あると僕は思っている。
 
「安倍政権はメディアに圧力かけて不都合な報道をさせない!」と主張する人たちは、自分たちに不都合なことが見えているだろうか。
ちょっと考えれば分かりそうなことを全部すっ飛ばして、特定の人を批判する材料にしてしまう人たちの方が、戦争よりも遥かに恐ろしい。