朝6時に起床。眠いが出発準備をする。チェックアウトを済ませてから朝食。7時20分にはホテルを出て、北駅へ。チューリッヒ行き国際列車 “Eurocity”に乗り込む。スイス国鉄の車輛なので趣が違う。「スイス国鉄」の略称が3ヶ国語(SBB, CFF, FFS)で描かれているのは昔から変わらない。ナミュール、ルクセンブルクを経由して、フランスへ。ルクセンブルクで、フランスの税関職員と国境警察が乗り込んでくる。例によってフランス語で機先を制したので、荷物をいちいち開けられることもなく型通りの質問だけでやり過ごす。日本で、妙に日本語の流暢な外人がいたら逆に怪しまれる気もするのだが、言語というものに対する考え方の違いなのだろうか。ブリュッセルで飲み物を買い忘れ、車内販売もないので喉が乾いてくる。途中のメス駅でホームに駆け下り、自販機でコーラを買い速攻で舞い戻る。目的地のストラスブールには定刻に到着。12年ぶりだが、TGVの新線が開通した際に駅を改装したらしく、もともとの伝統的な駅舎全体を、曲面ガラスが覆う独特の形に変貌している。駅から歩いてホテルへ。さして遠くはないが、荷物が重いのでやや難儀する。チェックイン・タイムには少し早いが部屋が空いていたので無事に収まる。小奇麗な内装と、適度な広さに安心する。とりあえず、昼食を取りに中心部のクレベール広場へ。軒先に広くテーブルを広げるカフェで、名物のシュクルートと定食の魚のすり身を食べる。両方とも美味しいが、店員の動きが極めて緩慢なのが気になる。観光案内所で 「ストラスブール・パス」なる割引クーポンを購入。このクーポンで観光船が無料になるので乗ることにする。小一時間かけてゆっくりと運河から市内を巡って行く。その後、土産物を買ってから、ノートルダム大聖堂のてっぺんまで上ることにする。これまた、パスの特典で入場料が無料になるので、ブリュージュで懲りたくせにまたまた階段へ。流石に疲れたが、66メートルの高さから見る街は素晴らしく申し分ない。小フランスと呼ばれる地区まで歩いて、夕食にする。好物のオニオン・グラタンスープとエスカルゴを頼み、地元名物のタルト・フランベを頼む。ほとんどピザと変わらないが、チーズが濃厚で驚く。食事が終わる頃にはすっかり陽が暮れている。カフェで大きなパフェをつついてからホテルに戻る。
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ベルギー、オランダ、フランス旅行記(6): Colour Field
朝7時に起床。ホテルの朝食は毎朝変わらないが、パンもコーヒーも美味しい。9時前の急行電車でゲントへ。駅から市街地までてくてく歩く。20分程歩いたところで、ようやく中心部へ。教会や、運河沿いの古びた街並みを眺め、フランドル伯の居城を見学。雨がパラつき始める。コーレン・マルクト広場にあるブラッスリーで昼食。妻は地元のワーテルゾーイ、僕はビフテキ。どちらも美味しい。食後のコーヒーを楽しんだ後、オランダ系日用品店のHEMAで買い物。お店を出ると晴れてくる。市電で駅に戻る。15時前の急行電車でブリュッセルに戻り、中央駅から歩いて ギャルリー・サンテュベールのハーゲンダッツでワッフルのアイスクリーム乗せを食べる。6年前、新婚旅行の折に食べ損ねたので是非とも味わってみたかったのだ。満足してからサン・ミッシェル大聖堂へ。名君と謳われた前国王ボードワンI世陛下が結婚式を挙げられ、また崩御の際には葬儀も営まれた場所であり、同国王の胸像が聖堂の前に建てられている。日本のご皇室とベルギー王室の親交の篤さはつとに知られており、聖堂内部には、ボードワン陛下の葬儀の際、天皇・皇后両陛下が最前列で葬儀に参列された模様が展示されている。当時(1993年)は自民党が下野するという政治の変動時期にあたり、このような際元首は国に留まるのが通例だが、この葬儀には特に出席されたい旨、天皇陛下ご自身から強いご要望があり、異例のベルギーご訪問が実現したという話を聞いたことがある。ベルギーは、ボードワン陛下の父、レオポルドIII世国王陛下が、第二次大戦の際反ユダヤ政策を取り、侵攻してきたナチス・ドイツに協力し国を捨てたとの一部国民の批判にさらされ、戦後、国民投票により信任を得たにも関わらず自ら退位してけじめをつけている。激動の時代を国民とともに生き、自らを律しようとした日本とベルギーの君主がお互いに親交を深めていったのは、いわば当然の成り行きであったのかもしれない。ボードワン陛下は若き日の 浩宮様(皇太子殿下)を「ヒロ、ヒロ」と呼び親しく接せられたと伝えられている。そんなことを思い返しながら、厳かな聖堂内部を見学して、デパートや洋服店の並ぶヌーヴ通りで買い物。City 2というショッピングモールに入る。留学から10年、内部がリニューアルされ随分垢抜けた。地下のスーパーで買い物をし、カードショップで絵ハガキやグリーティング・カードを買う。ホテルに戻って荷物を置いてから、ブーシェ通りまで歩いて、ムール料理の老舗“Chez Leon”で夕食。パリのレオンは一種のファミレスになってしまっているが、ブリュッセルの本店は、それなりの風格を備えている。店員も、周りのレストランのように変な愛想はなく、それでいて我々のような一見を卑下する態度でもない。ムール貝とサラダを分け合って食べる。美味しい。食後、市内を散歩して、ワッフルとアイスクリームを買ってまた食べる。ホテルに戻り、荷造りをする。
ベルギー、オランダ、フランス旅行記(5): Joyride
朝7時過ぎに起きて、ホテルで朝食。国鉄で南駅に向かい、レンタカーのカウンターへ。受付には先客が1名おり、職員が1人でもたもたと対応している。ようやく自分の番になると、見た目よりはテキパキと仕事をしてくれ、最初の目的地までの行き方まで丁寧に教えてくれる。あてがわれた車はディーゼルのフォード・フィエスタ。フォード車を運転するのは初めてだが、プラットフォームは日本で乗ったこともある マツダ・デミオと同じ。日本では公害の元凶のように言われることもあるディーゼル車だが、二酸化炭素の排出量はガソリンエンジンよりも少なく、窒素化合物の排出対策さえしっかりしていればむしろ環境に配慮したエンジンなのだ、という話を聞いたことがある。確かにヨーロッパにはディーゼル車が少なくない。ベルギーを自動車で走るのは初めてということもあり、初めのうちは緊張するが、慣れてくれば楽しいドライブ。スピードの出しすぎを妻にたしなめられる。30分ほどで、ワーテルローの古戦場に到着。一番の激戦区だった場所に建てられたピラミッドにのぼり、かつての戦場の風景を眺める。次なる目的地デュルビュイへ向かおうとするが、決戦場前の国道が異様に渋滞していて焦る。が、すぐ先の交差点で空き始めて安堵する。高速道路と国道を乗り継いで、お昼過ぎにデュルビュイに到着。世界一小さな村として知られているそうだが、確かに小さい。駐車場として整備されている広場前のカフェで昼食。村を散策したのち、再びクルマを駆ってリエージュへ。この街にコインランドリーがないか、あてもなく探してみると国鉄ギユマン駅前に発見する。早速洗濯物を持ち込む。空き時間を利用して、友達への手紙をしたためる。乾燥に時間がかかるので、この間に市内に出ることにする。中心部の喫茶店で、リエジョワ即ちリエージュ風のパフェとワッフルを食べる。そうこうしているうちに乾燥が終わる時間になってきたので、引き取りに向かう。都会の街にクルマで来たことが災いして、あまりゆっくり滞在できなかった。が、こうやってやり残しがあればまた来たいという気持ちも生まれると自分に言い聞かせる。市中心部から少し外れにあるアンスのカルフールへ。クルマで移動するからには、郊外の大型スーパーで買い物をしようと出発前に調べておいたのだ。日用品や食器や食材をたくさん買い込む。ファミレスの“Lunch Garden”が併設されていたので、ここで夕食を済ませてしまうことにする。値段の割に量も多くて美味しい。満足して店を後にする。ひたすら真っ直ぐな高速道路でブリュッセルへ。以前走ったパリもそうだったが、市内をクルマで走ったことがなくとも、道路の方向感覚自体は身についているので、たちまちにホテルに到着する。路上駐車して、妻が買い込んだ荷物を部屋に仕舞う。戻ってきた妻を乗せて、南駅近くのシェル石油で給油した後クルマを返す。中央駅まで国鉄に乗り、グラン・プラス近くのワッフル屋で、ブリュクセロワ即ちブリュッセル風のワッフルに、ピスタチオのアイスクリームを乗せたものを食べる。くたびれたが楽しい一日になる。
ベルギー、オランダ、フランス旅行記(4): Why I Live at the P.O.
7時過ぎに起きて、ホテルのレストランで朝食。北駅に着くと、目当ての急行出発までやや時間があったので、郵便局に行って切手を買っておく。日本の銀行やドコモショップのように、番号札を受け取ってから窓口に向かう仕組みになっている。ガラガラなのに変な流儀だが、実際にどれくらい客が来ているかの調査にもなるのだろう。留学中よく乗っていた急行でナミュールへ。駅前のスーパーで水を買ってから、街中を散策する。町のはずれにある城砦に登ってみる。ひたすら階段を登ると、市内が一望できる。城砦を下り、レストランで昼食。妻はサラダの盛り合わせ、僕は羊のグリルを頼む。とっても美味しい。市内を散策し、カフェでパフェをつついてからブリュッセルに戻る。急行電車がなぜかブリュッセル市内で15分近く立ち往生する。原因はよく分からないが、ベルギーではよくあることと割り切るほかない。夕食前に、洗濯物をしようとコインランドリーを探すが見当たらず、ようやく突き止めた店にはシャッターが下りており万事休す。グラン・プラス近くの「ケルデルケ」で6年ぶりに夕食。ムール貝のワイン蒸しも、初めて試すリエージュ風サラダも美味。洗濯物が出来なくなったので、ホテルのクリーニングに頼もうかと思ったが、余りの値段の高さに思いとどまり、明日訪れるリエージュでコインランドリーを探すことにする。
ベルギー、オランダ、フランス旅行記(3): Northbound Excursion
朝6時に起きる。ホテルの食堂はまだ開いていないので、そのまま北駅へ。アムステルダムまでの切符を買い、駅内のパン屋で朝食。7時半の急行列車に乗り込み、空席をようやく見つけて座る。3時間近くかけて、10時にアムスに到着。予定では、ローカル線に乗り換えてサーンセ・スカンスに向かうことになっているのだが、乗り換えた列車が途中で運転を取りやめてしまう。駅員に話を聞くが、オランダ語はもとより分からず、英語もよく通じない。取り敢えず、最寄り駅まで運転していないことだけは分かったので、アムスに戻る。駅の観光案内所や切符売場の職員に話を聞くが、列車は動いている筈だという。それで、再度プラットホームに行って車掌と話をすると、局地的にストライキがあって、それで途中折り返し運転になっていることが分かる。そこで、サーンセ・スカンスは諦めて、アムス市内の観光だけすることにする。まずは、市電に乗って運河沿いのカフェで昼食。スープだけにして間食に備えるが、妻が頼んだビートルートスープも、僕が頼んだトマトスープも、とても美味しいのでびっくりする。市内をあちこち歩く。途中、マレヘの跳ね橋が本当に跳ね上がる。昼過ぎに、市内のスタンドで名物のクロケットを食べる。美味。その後、おやつの時間にパンケーキを食べに行く。すっかりお腹がいっぱいになる。夕方、デルフト焼のお店でお土産を買い求め、その後、駅前通りのC&Aで妻がワンピースを買う。その後、駅前通りのレストランでオランダ料理の夕食。とても美味しくて満足する。とにかく野菜が美味しいのに驚く。20時前のブリュッセル行きの急行に乗ろうとすると、いつまで経っても電車が来ない。駅員に話を聞くと、”It doesn’t work”とのつれない返事。そこにいる電車が国境近くの駅まで行くからそれに乗れ、という言葉を信じて2階建ての急行に身を寄せる。途中、検札に来た車掌に、ブリュッセルにはどうやって行くのかと聞くと、国境のローゼンダール駅で乗り継ぎ列車が待ってるから大丈夫、との答え。が、ローゼンダールには電車の影も形もない。乗り継ぎをあてにしていた乗客たちがホームで路頭に迷い騒然となる。結局、 20分以上待ってようやくブリュッセル行きの臨時急行が到着。流石にぐったりして、乗り込んだ途端に眠ってしまう。日付が変わる前にホテルに戻る。
ベルギー、オランダ、フランス旅行記(2): On tbe Bridge
朝7時前に眼が醒めてしまう。ゆっくり朝食を取ってから、ブリュッセル中央駅に向かう。日曜の朝だけあって、通りの人影もまばら。電車の時間まで余裕があったので、金曜日のフランス行き列車の予約をしておく。10時前の急行電車で、6年ぶりのブリュージュへ。マルクト広場まで歩いてフリットを買い、お昼ご飯にする。お腹がふくれたところで、自転車を借りて市内を走り回る。6年前、この地で挙式した後に自転車を借り損ねて、また来たときに自転車に乗ろうと決めていたので、ようやくその念願を叶えたことになる。市内のパン屋兼喫茶室で、ケーキとコーヒーで一服。ケーキは1人前を2人でシェアしたのだが、それでも凄い量なのに驚く。チョコレートや他の土産物を整えた後、時計台の鐘楼に上ってみる。これまで何度となく来ていながら挑んだことがなかった。ひたすら狭い階段を上り、しかも上るたびに足の踏み場が狭くなってくる。息が切れかかった時、ようやく頂上の展望台に到達。市内を一望する。自転車を返却してから、ガイドブックに載っていたパブに入り、ビールを飲み、クロック・ムッシュとサラダの盛られた皿を頼む。狭い店内は地元の人たちでひしめいている。ほろ酔いでブリュッセルに帰り、ワッフルをかじりながらホテルまで歩く。
ベルギー、オランダ、フランス旅行記(1): Happy Flight
グアム旅行記(4) – 夜明け前
朝3時半に起床。外は真っ暗だし、眠くて仕方がないが、ホテルをチェックアウトして旅行会社のバスで空港に向かう。トランクの重量が大幅に増えており、2人で1個であってもエクセス・チャージを取られるとガイド氏に言われたので、重そうなものを手荷物に移しておく。出国後、免税店を覗いてから、ジュースを飲んで一服する。コンチネンタル961便は定刻に搭乗開始。荷物をまとめて席に着くと、程なく眠りにつく。フレンチ・トーストの機内食が出てきて、ようやく眼が醒めるが、食べ終わると再び熟睡。成田空港にはほぼ定刻に到着。まだ朝早いせいか、日本人用の入国審査ゲートがガラ空きだったので、難なく通過。京成電車で帰京。仕事に向かう妻と別れて帰宅。荷物をほどいて、部屋を片付け、うたた寝しているうちに夕方になる。仕事を終えた妻と、茅場町の「鳥珍」で合流して夕食。雨が降り出したので早足に帰宅。
グアム旅行記(3) – 星の時間
昨日と同じ8時半に起きる。部屋で着替えをしているうちに9時15分になったので、ホテルのテレビをNHKの国際放送に合わせてみると、ちょうど「ちりとてちん」が始まっている。日本で予約録画はしておいたのだが、グアムで見る朝ドラというのも妙な気分がする。ホテルからバスを乗り継いで恋人岬に向かう。日本人のおばさんの大群が我先にバスに群がっているのが恐ろしいが、何とか座席を確保する。岬からの絶景を堪能して、一旦ホテルに戻り、カフェレストランのバイキングで昼食にする。刺身からデザートまで揃っていて申し分ない。太巻をそのまま天ぷらにしたものが並んでいてビックリするが、食べてみるとそれほど悪くない。たっぷり食べて満足してから、またビーチに出る。昨日より時間が早いので、陽射しが強い。何もぜず、何も考えずにのんびり過ごす。夕方、免税店を目指してバスに乗る。ちょうど夕暮れ時だったので、お店に入る前に海岸で夕日を眺める。狙ったわけではないが絶好のタイミングだった。昨日も寄った免税店を眺めてから、プラネット・ハリウッドで夕食にする。飲み物を頼んで暫くすると突然ダンス・アワーとなり店中で踊りが始まる。店員が片言の日本語を操り「オーベーカ!」「ソンナノカンケーネー!」などと客をいじっている。料理はサンドイッチとサラダだけにしておくが、それでも満腹になる。すっかり満足して、バスに乗ってKマートに向かう。終バスの時間が近いので、駆け足気
味に店内を見て回る。いくつか買い物をして店を出るが、バス会社の不手際もあり移動手段がなくなってしまう。が、ふと眼をやると、ホテルがそう遠くないことに気づいたのでてくてく歩いて帰ることにする。夜道の下り坂だから快適だけれど、好天の昼間だったら暑くてたまらないところだったろう。空を見上げると、星がたくさん瞬いている。ホテルに戻り、荷造りをして、手紙をしたためてから眠る。
グアム旅行記(2) – 海へと
朝8時半に起床。バスでマイクロネシア・モールに向かう。ここのフードコートで朝食。2人で1人前をシェアーする。ここのだだっ広いスーパーで買い物。料理の材料から薬品まで何でもそろっている。夫婦とも頭痛持ちなので、激安且つ大量のイブプロフェンのパックを買い求める。土産屋で絵葉書を仕入れたり、ほかのお店も見ているうちにお腹が空いてきたので、同じフードコートで昼食にする。僕はロコモコ、妻はタコスにする。午後、ホテルに戻り、支度をしてからビーチに向かう。海に浸かったり、浜辺で横になったりして、のんびり過ごす。夕方、再びバスに乗りアウトバック・ステーキハウスで夕食。オニオン・フライが食べたかったので注文する。米国産牛肉を警戒して、何か別のメニューはないかと思っていると、ニュージーランド産のラムステーキがあったのでこれにする。果たして、2皿とも山のように盛られた料理が供され、美味しかったがとても食べ切れずに残してしまう。近くの免税店であれこれ見て回り、ハードロック・カフェで一服。バナナ・スプリットを注文したところ、日本のファミレスとは比較にならない大きさのパフェが出てきて、完食する頃にはお腹がパンパンになる。明日の朝食はABC Storeでツナサンドを買って、部屋で軽く済ませることにする。