朝6時に起きる。ホテルの食堂はまだ開いていないので、そのまま北駅へ。アムステルダムまでの切符を買い、駅内のパン屋で朝食。7時半の急行列車に乗り込み、空席をようやく見つけて座る。3時間近くかけて、10時にアムスに到着。予定では、ローカル線に乗り換えてサーンセ・スカンスに向かうことになっているのだが、乗り換えた列車が途中で運転を取りやめてしまう。駅員に話を聞くが、オランダ語はもとより分からず、英語もよく通じない。取り敢えず、最寄り駅まで運転していないことだけは分かったので、アムスに戻る。駅の観光案内所や切符売場の職員に話を聞くが、列車は動いている筈だという。それで、再度プラットホームに行って車掌と話をすると、局地的にストライキがあって、それで途中折り返し運転になっていることが分かる。そこで、サーンセ・スカンスは諦めて、アムス市内の観光だけすることにする。まずは、市電に乗って運河沿いのカフェで昼食。スープだけにして間食に備えるが、妻が頼んだビートルートスープも、僕が頼んだトマトスープも、とても美味しいのでびっくりする。市内をあちこち歩く。途中、マレヘの跳ね橋が本当に跳ね上がる。昼過ぎに、市内のスタンドで名物のクロケットを食べる。美味。その後、おやつの時間にパンケーキを食べに行く。すっかりお腹がいっぱいになる。夕方、デルフト焼のお店でお土産を買い求め、その後、駅前通りのC&Aで妻がワンピースを買う。その後、駅前通りのレストランでオランダ料理の夕食。とても美味しくて満足する。とにかく野菜が美味しいのに驚く。20時前のブリュッセル行きの急行に乗ろうとすると、いつまで経っても電車が来ない。駅員に話を聞くと、”It doesn’t work”とのつれない返事。そこにいる電車が国境近くの駅まで行くからそれに乗れ、という言葉を信じて2階建ての急行に身を寄せる。途中、検札に来た車掌に、ブリュッセルにはどうやって行くのかと聞くと、国境のローゼンダール駅で乗り継ぎ列車が待ってるから大丈夫、との答え。が、ローゼンダールには電車の影も形もない。乗り継ぎをあてにしていた乗客たちがホームで路頭に迷い騒然となる。結局、 20分以上待ってようやくブリュッセル行きの臨時急行が到着。流石にぐったりして、乗り込んだ途端に眠ってしまう。日付が変わる前にホテルに戻る。


アムステルダムの日本晴れ
ヒキタクニオ
新潮社
売り上げランキング: 236511