眼が醒めると、部屋が海に面していることに気づく。朝日が差し込んできて気分が良い。ホテルのテラスでのんびり朝食。部屋を片付けてからチェック・アウト。昨日と逆の道を、再び凄いスピードで走って行く。ダーバン空港でもラウンジで休憩。南アフリカ航空546便は、往路と違いエアバスA320。また役員の隣席になってしまう。今回もミールサービスがあるので、コーヒーだけにしておく。一昨日泊まったホテルに再びチェック・インし、部屋に荷物を置いた後、支店長の案内で近所の日本食レストランで昼食。焼鳥丼とうどんのランチセットを注文。日本と変わらない味で美味しい。食後、ホテルに戻り自由時間になったので、ホテルの隣にあるショッピング・モールを冷やかす。物凄い広さに圧倒されつつも、絵葉書や土産物を整える。建物の中にいると、この街の治安は本当に悪いのかとさえ思ってしまう。夜、支店長や駐在員に案内され、近所の中華料理店で夕食。あれこれと小皿料理を注文する。どれも美味しい。役員はお酒を極力飲まないようにしているらしく、今回もジャスミン茶のみ。ホテルに戻って、風呂に入ってから眠る。
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アフリカ出張記(7): Late in the Evening
朝7時前に起き、8時過ぎに朝食。この出張中初めてホテルのレストランに向かう。美味しいパンとハムに満足する。よく見ると日本食もあるので、ご飯と鮭を食べてみるが、さして美味しくはない。チェックアウトを済ませて9時半にホテルを出て客先を回る。昼食は、市内のホテルで別のお客さんと会食。実に落ち着いていて申し分ないレストランだが、ビジネス・ミーティングなので、のんびりという訳にはいかない。ただ、アスパラガスの冷製スープもラムのソテーも非常に美味しい。午後も客先を訪問。夕方、地方都市ダーバンに移動するため空港へ急ぐ。出発までやや余裕があったので、ラウンジで休息。南アフリカ航空は、全日空と同じスター・アライアンスの一員で、ラウンジのつくりも先進国並みに豪華だが、職員の対応は極めて素っ気ない。ゴールドメンバーだからといって、「ミズノさまぁ、いつもありがとうございまぁす(はぁと)」などと言われることは絶対にない。南アフリカ航空573便はB737-800で、スター・アライアンスカラーが施されているが、日本で見るものより字体が太い。国内線の短いフライトでも、しっかり機内食が出る。ハムとチーズのホットサンドが供されたので、お腹は空いていないが少しだけかじる。ダーバン空港で、先に到着していた駐在員らに出迎えられ、ライトバンで移動。すっかり暗くなった高速道路を運転手が猛然と飛ばす。宿泊予定のホテルから至近にあるフレンチ・レストランでお客さんと会食。限られた日程でお客さんに会うために、この会食だけのためだけにやって来たのだ。幸い、会食は和やかに進み、メニューもフランス語で書かれているので分かり易い。注文したエビのフリッターも、チキンのカレー煮も美味しい。会食後、ようやくホテルにチェックインする。小綺麗なつくりでうれしい。眠気が襲ってきたので早々にベッドにもぐる。
アフリカ出張記(6): Tomorrow’s gonna be another day
朝7時過ぎに起きて支度する。8時前にホテルを出て空港へ。実質僅か半日の滞在なのが心残りだが、限られた日程なので致し方ない。荷物のチェックインを済ませ、ラウンジに向かう。が、ラウンジというよりはタコ部屋とも言うべき窓もないスペースで、黒人の太った小母さんが入口に座っている。それでも、飲み物はちゃんと冷えているし、新聞も最新のものがあるのでゆっくり過ごす。お土産屋に向かい、昨日客先でご馳走になって美味しかった紅茶と、Tシャツを購入。南アフリカ航空7116便は、実際にはタンザニア航空による運航。垂直尾翼にはキリンが描かれていて何だか可愛い。ぼんやりしているうちに、ヨハネスブルグ空港に着陸。形ばかりの入国審査を済ませて到着ロビーで駐在員のお出迎えを受ける。早速、クルマで首都プレトリアの客先に移動。道路も街並みもまるで欧米のようで、他のアフリカとは全く違う様相に眼を白黒させる。夕方、プレトリアの子会社を訪問。ここに出向している責任者が、誰あろう、5年前僕を配属当初の部から追い出した当時の部長であり、まさか再会するとは向こうも思っていなかっただろう。果たして、会議室で顔を合わすと「ミズノ、久し振りぃ」などと妙に元気そうな声で語りかけてきたので、「何の因果でか、地球の反対側でまたお会いすることになりましたね。」と丁重に頭を下げながら返答したら、向こうも笑う。会議中から何か言いたげに視線を注いできて、やおら近づいてきたりもしたが、こちらは恣意的に目を合わせずに、何らコミュニケーションを図りはしなかった。恐らくは、役員に自分の悪口を吹き込まれていないか確かめたかったのだろう。彼にとっての関心事は、いつだって自分のことだけなのだろう。実際のところ、僕は役員には率直に「あの人が部長の時に僕は突然追い出されたんです。彼にとって僕は要らない人間だったんでしょう」と事前に伝えているが、必要以上に悪くは言ってはいない。夜、ホテルにチェックインした後、支店長宅で奥さまの手料理のおもてなしを受ける。僕もお相伴に与り美味しく頂く。日付が変わる前にホテルに戻り、明日の支度をして眠る。
アフリカ出張記(5): Postcards from East Oceanside
今日から10月。朝6時には起きて支度を始める。7時過ぎにホテルをチェックアウト。ロビーで友人らへの手紙を書き上げ、ベルキャプテンに渡す。果たして無事に届くのか怪しいが… 7時半にホテルを出て空港へ。恙無く出国し、ラウンジで休憩。お国柄が出るというべきか、中は雑然としていて新聞も2日前のものしか置いておらず、飲み物も余り冷えていないが、トニックウォーターを飲みながら時間を潰す。エチオピア航空805便はB737-700。座席が役員の隣になって仕舞い恐懼する。離陸して暫くするうちに赤道を越え、生まれて初めて南半球へ。地球の反対側とはいえ体に感じる変化は何もない。12:55の定刻にタンザニアの首都、ダルエスサラーム空港に着陸。ボーディング・ブリッジに出た途端、猛烈な湿気を伴う暑さに襲われる。入国カードの職業欄に”Company Employee”と書いて提出したところ、入国審査官にこの職業は何だと言われる。いわゆるBusiness Manだと答えると、「ならば、”Business Man”と書きなさい」と言われ書き直すことに。現地のエージェント差し向けのワンボックス・カーで市内へ。日本から運んできた日本仕様と思しきトヨタ車だが、エアコンの効きが悪く仲々涼しくならない。道路は左側通行で、信号機が日本と全く同じ形をしているのが目を引く。日本政府の援助で設置されたものらしい。今日はタンザニアのラマダン明け休日にあたるらしく、市内は閑散としている。宿泊先のホテルはやけに豪華でビックリする。休日だが、お客さんが会ってくれることになり一同で面談。夕方、ホテルに戻る。日本大使館の方がホテルで会って下さることになり、ホテルのカフェで面談。散開後、ホテル内のチャイニーズ・レストランで夕食。中華料理と銘打ってはいるが、「サシミ」「フトマキ」「カレー」「ナシゴレン」もある。グリーンカレーを頼むが仲々美味しい。鼻炎がひどくなってきたので、薬を飲んで眠る。
アフリカ出張記(4): For the moment
朝6時には起きて身支度をする。今日がラマダン明けの休日になったと昨晩大使館で聞かされていたが、果たして朝からコーランの大音声が聞こえてくる。8時半にホテルを出て客先の役所を訪問。が、休日となった所為でオフィスには誰もおらず、ガランとしている。当初予定していた高官との面談は流れて仕舞ったが、偶々出勤していた別の幹部が会ってくれることになり、意見を交換。その後、別の政府高官との面談。こちらは予定通りに進む。昼食は、エチオピア料理のレストランで地元の有力者との会食。いわゆるバイキングだが、みな大味で肉はやや硬い。午後、アポイント3件を続けざまにこなし、くたびれる。とはいえ、休日にわざわざ時間をつくって会ってくれる人たちに感謝しないわけにゆかない。夜、一旦ホテルに戻ってから、お客さんと中華料理の会食。ガソリンスタンドに併設された建物で、見た目はいかにも怪しく、黒人女性がチャイナドレスらしき服を着て給仕していて気持ち悪さに拍車がかかるが、出てくる料理はどれも美味しく、すっかり満足する。ホテルに帰り、明日の出発に向けて荷造りを始める。
アフリカ出張記(3): Italian Restaurant
朝7時に起きて、身支度をする。ホテルの朝食は高いうえに食べ過ぎるが分かっているので、日本から買ってきたビスケットと、ミネラル・ウォーターで済ませる。9時前にホテルを出て、会社の事務所に向かい、現地人スタッフからのレクチャーを受ける。皆、訛りはあるが分かりやすい英語を話す。10時から客先を訪問。暖かく迎えてもらう。お客さんと市内のイタリアン・レストランで昼食。イタリア占領時代からの店らしく、古めかしくやや狭いながらも落ち着いていて料理も美味しい。午後、引き続き客先を訪問。夜、日本大使のお招きでディナー。大使公邸の中に入るのは生まれて初めてだが、国民の税金をふんだんに使った施設という事前の予想は的中。とにかく驚く。同じく招待されていた現地の方々とも和やかに歓談し、宿に戻る。ホテルのバーで一杯やってから部屋に戻る。
アフリカ出張記(2): Dance to the Music
何時間寝ただろうか。「お客様、朝食です」の声に起こされる。暫く食べられなさそうなので、和食を選択。何皿も出てきて美味しいが、トランジット中にも、次のフライトでも食べることになるのは分かっているのでほどほどにしておく。ドバイ国際空港には定刻朝4:25に到着。トランジットエリアに出るため金属探知器をくぐると僕だけ警報が鳴るので、靴を脱がされ時間を取られる。同行の営業課長の案内で、ダイナース・クラブのラウンジに赴く。エミレーツ航空のラウンジは世界中に向かう客でごった返すので空いていて静かなこちらが一種の穴場として社員の間で利用されているのだという。確かに客数も少なく、食べ物や飲み物も充実しているし、無線LANも繋がる。仕事の書類をチェックしつつ、3時間近くゆっくり過ごす。
アフリカ出張記(1): Keep Discovering
ベルギー、オランダ、フランス旅行記(9): Present Pleasure
今回の旅行は、ベルギーで妻と出会って10周年だったので同国を旅行先に選んだのだが、その記念に、何かこっそりプレゼントを贈ろうと、妻が眠った隙にギャレーに向かい機内販売の免税品を購入。妻に贈り物をすることを、客室乗務員にしきりに感心される。3時間ほど眠る。あまり寝すぎると時差ぼけが酷くなるので丁度良い。飛行機が着陸態勢になると、揺れ始める。果たして成田上空は雨が降っており、灰色の空の下定刻14:20に着陸。入国審査を終え、トランクを受け取りに行くと、真っ先に出てくる。税関では質問もされず、文字通りスルーで到着ロビーへ。京成線の特急で上野に向かい、タクシーで自宅へ。殆ど濡れずに済む。荷物をほどき、衣類の洗濯を開始。買っておいたプレゼントを妻に贈ると、喜んでもらえて安心する。夕食は、近所の万豚記で中華にする。沢山食べてから帰宅し、「篤姫」を途中から見る。うつけのふりをする将軍・ 堺雅人の演技が眼を引く。主人公以外の名キャラがいる大河ドラマは必ずヒットすると思っているが、今回もそうなるか。日付が変わる前に就寝。
ベルギー、オランダ、フランス旅行記(8): We could send letters
朝7時過ぎに起床。ホテルの朝食。パンやジュースの種類も豊富で、とりわけパン・オ・ショコラが素晴らしい。すっかり満足する。チェックアウト後、市電で一度駅に出て、オンライン購入していたTGVのチケットを発券して貰う。その後、ノートルダム大聖堂に向かい、ゆっくりと内部を見学。その後、美術館をゆっくり眺めてから、カフェで昼食。ベッコフという、地元名産のジャガイモと肉をワインで煮た料理と、サラダを注文するが、どちらも量が多くて全部は食べ切れない。それでも、食後に2人でパフェをシェアーする。スーパーのモノプリでバターを大量に買い込み、荷物を預けていたホテルに戻って、クーラーバッグにバターを詰めてトランクに入れる。市電で駅へ。パリ行きのTGVは出発が若干遅れるが、概ね順調に走る。新しい車両なのか、内装やシートがこれまで違う。 パリ東駅には17時に到着。この時間帯は、ストラスブールから空港まで直行するTGVがないので、パリで乗り継ぐことにしたのだが、空港行きの電車が出る北駅まで、思いのほか距離がありしかも上り坂なので妻が息切れしてしまう。空港行きのRER(郊外直通地下鉄)は、一時期治安の悪さが喧伝されていて、実際に会社の取引先の方が財布を掏られたこともあるのだが、幸いにしてそうした人種は乗っておらず、ノン・ストップでドゴール空港第1ターミナル駅に到着。昔はここから連絡バスに乗る必要があり、大混雑の上に運転が乱暴であまり良い思い出がなかったのだが、今では往路にも乗ったCDGVALが通っており、快適に移動。ターミナルに到着し、全日空のカウンターを見つけると長蛇の列。座席はエコノミーだけれど、スーパー・フライヤーなので優先チェックインが出来る筈なのだが、その掲示がない。日本人の職員に聞くと、「ゴールドの方はもちろんファーストクラスのカウンターをご利用頂けます」とのことなので、ガラガラのカウンターで悠々とチェックイン。マイレージでタダ乗りしているのに、トランクにはファーストクラスのタグまでつけられて何だか気が引ける。早々に出国すると、免税店が大きく軒を連ねている。大きく、というと語弊があるし、他のヨーロッパの空港に比べれば見劣りするのかも知れないが、4年前にこの第1ターミナルを利用した時とは比べ物にならない充実ぶりに吃驚する。ともあれ、土産物は後で見ることにして、 ラウンジで一服することに。色々な航空会社が共用する施設になっているのだが、中に入ると全日空を利用する日本人が殆ど占領している。ビジネスクラスの社用族なのだろうが、ゴルフウェアのような陳腐な服装でだらしなくソファーに座って酒をあおる姿はあまり美しくない。でも、そのおかげでか日経新聞もあるし、冷たい飲み物にありついてのんびり過ごす。免税店に戻って、お菓子やらお酒やらを買う。サテリットと呼ばれる出発ロビーまで延々動く歩道に揺られると、丁度搭乗案内が始まっておりそのまま乗機。帰りは普通のエコノミーだが、機体後方のボディがすぼまっている部分の2人掛けを指定しておいた。ここならば、足元に余裕ができるし、圧迫感が薄らぐ。NH206便は定刻に出発。日本時間ではもう朝5時近いから、とっとと寝てしまいたいのだが、食事は出てくるし、免税品の販売もあるので暫く起きていることに。