いつも通りに家を出て、竹橋駅から会社には行かずに神田美土代町に歩く。カナダ人たちと合流して朝から客先で会議。商権が複雑に絡み合っている関係から、この会社への応対は同業他社の方が主担当、僕のいる会社は副担当という棲み分けが出来ており、主担当の会社が通訳を務める慣例になっているので僕は陪席して話だけ聞いていればよいのだろうとタカをくくっていたら、客先から、当社が主担当になる商権に話が及ぶと告げられ、即ち途中から通訳の大役を仰せつかることに。まさに想定外。もとより英語は話せないし聞き取りにも自信はないのだが、客先からの質問というのが、幸運なことにこれまでに他社に何度も説明してきた事柄だったので、難なくコミュニケーションをとる。高校の頃、勉強していたところが試験に出たのと同じ心境だ。昼前にカナダ人たちと別れて会社に戻り、粛々と仕事。22時前に帰宅。