ロシア出張記(2) Going Underground

朝5時半に目が覚める。昨日飛行機でよく寝たこともあり、寝覚めは良い。8時にレストランに行き、上司らと朝食。9時半にホテルを出て、市内の展示会場に向かう。まだそれほど混んでいないが、ともかくも参加者登録をする。会場に入り、講演を聴く。スピーカーの一人がフランス人であるらしく、英語を話しているのに発音が完全にフランス語になっていて、なまじ言葉が分かる僕は頭が混乱してしまう。会場に、モンゴル人の知り合いが来ているのに気づいて挨拶すると、向こうもビックリしている。その後、展示会場を練り歩くが、やることがなくなって、同行の取引先の方と喫茶店でコーラを飲む。普段ダイエット・コーラしか飲まないから、普通のコーラってこんな味だったっけ？とお互いに笑う。昼食は、会場内の「アムステルダム」なるオランダ料理のレストランに行く。どんな料理が出てくるのかと若干不安になるが、サラダ、スープ、そしてパスタも美味しくて満足する。

午後、時間が空いてしまったので、一旦ホテルに戻ろうかということになったが、クルマの運転手が勝手に郊外に出かけて行ってしまい、戻ってくるのに1時間かかるとのたまう。仕方がないので、地下鉄に乗ることに。モスクワの地下鉄は、話には聞いていたがエスカレータが物凄い速さでビックリする。また、核戦争を想定しシェルターを兼ねて建設されたといわれるだけあって、やたらと深い。車両はオンボロだが、加減速性能が妙に良く猛然と走りだす。何とかホテルに戻り、不要な荷物を置く。夕方、再び会場に向かい、客先との会議に臨む。実務者協議というよりは、一種のセレモニーになってしまったが、モスクワまで出向いて直接会ったという事実が、とりわけ向こうにとっては大事なのだなと思う。もろもろドタバタはあったがイベントは何とか終わり、市内の静かなレストランで、取引先の方と一緒にロシア料理のディナー。肉も魚も美味しくて満腹になるが、デザートのケーキが絶品で、お腹いっぱいだった筈なのにペロリと平らげてしまう。時差ボケの影響があるのか、食事中からだんだん眠くなってくる。ホテルに戻り、風呂に入ってとっとと床に就く。