MacWorld Expoにおいて、Steve Jobs CEOがMac Mini, iPod Shuffleなどの新製品を次々に発表しました。
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目玉は何と言っても499ドル(日本価格は¥58,590)のMac Miniですが、モニタなし、キーボード・マウスすら別売という思い切った設定でWindowsユーザや買換え需要に照準を絞っていることがよく分かります。
思い返せば、7年前に初代iMacが出た時には、これまで標準装備だったフロッピードライブやSCSIインターフェースを思い切って省いたため、不満の声がよく聞かれました。世界で初めてフロッピーディスクを搭載したパーソナル・コンピュータは他ならぬAppleのApple IIだったので当初は余計に驚きを呼んだのでしょうが、今になってみるとSCSI接続が主流だった周辺機器(外付けハードディスク)、MO, CD-R, スキャナ)はその殆どがFireWireもしくはUSB2.0に取って代わり、フロッピーディスクもまたUSB接続のフラッシュメモリに置き換えられつつあります。
Appleの先見の明というか、常に時代を先取りし続けるスタイルの源泉はどこにあるのでしょうか。ロジックボードの基盤の配烈が「美しくないから」という理由で全面的な作り替えを命じたことさえあったというSteve Jobs陛下ひとりのこだわりだけではないと思います。例えば、Jobsの後を継いで最高経営責任者の座に就いたJohn Scullyは、”Knowledge Navigator”という構想を発表し、それを具現化するディバイスとして世界初のPDA”Newton”を発表しました(Personal Digital Assistanceという単語はScullyがつくったのです)。Appleに根付く哲学とその進化の経緯はじっくり追ってみたいと考えていますが、ともあれ何から買おうか目移りがしてしまいます。