26歳の自称ヲタクのサラリーマンが悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)なる末期ガンに冒されてからの日々を綴ったブログを見つけました。

「とあるオタクの末期がん」

なんつーか、凄い。

この方は末期ガンでも相当に珍しく又酷い種類で、しかも若いだけにガン細胞も盛大に発達して全身に転移してしまっているようです。医師からはホスピス行きを勧められたこともあったようですが、ご本人は抗がん剤等の治療を継続しているようです。
「それでも治療を続けて行く道を選んだ理由は、やはり少しでも長く生きていたいから、最後まで闘いたいからです。(中略)まだ俺は26だし少しでも長くこの世にいたい、もう少しだけでも、副作用の心配があっても生きていたいとその気持ちのほうが強かったのです。(中略)やっぱり少しでも長く生きていたいです・・・」
普段のブログの記述が、アニメやゲームの話を交えた飄々とした筆致であるだけに、上記のコメントには余計に胸を打たれました。僕はある時から、自分の人生の最終ページはいきなり訪れるかも知れないっていう一種の覚悟を持つようにはなりましたが、こうやってゆっくりと確実に苦しみが膨らんでゆきながら、死への扉に近づいてゆくというのは、全くの傍観者である読み手にも物凄く堪えます。
26歳って年代が離れててどれくらい若い人なのか今いちピンときませんが、こんな苦難(なんて言葉ではとてもカバーしきれないディザスター)に直面させられるなんてなぁ…と思うと言葉になりません。
ご本人には最後までガンバって欲しいと思いながら、自分は自分で悔いのない人生を送らないとなぁって改めて自戒します。死ぬときには「よかった」って気持ちを抱いていたい。