朝、いつも通りに起きて出勤。恒例の課内打ち合わせの後、トルコ人たちを迎えに行く。フランス人は隣の課の女性に任せてしまった。会社を一歩出ると物凄い熱気。人形町のウィークリー・マンションでトルコ人たちを迎える。会社に向かおうとすると、もうお昼近いので、この辺で食事するか? それともオフィスのキャンティーン(社員食堂)に行くかい?と訊くと、お腹は空いていないという。とはいえ、このまま会社に連れてゆくと、昼休みで誰もいないオフィスに案内することになるので、人形町の喫茶店でコーヒーを飲み時間を潰すことに。僕がくしゃみをすると”Bless you!”と言われたので”Thank you.”と返すが、彼女たちにとってブレスしているのはアッラーの神様なんだろうか、などと思う。ふとトルコ人の一人が、「あの食べ物は何?」と訊いてくるので指差す方向を見ると、ほかの客が宇治金時のかき氷を食べている。あれはクラッシュド・アイスにグリーン・ティのソースをかけたものだと説明して納得してもらうが、確かに外人から見たら奇怪な食べ物には違いあるまい。13時前に出社して、同僚に研修生たちを紹介する。午後、食事に出ていたフランス人たちが出社してきたので挨拶する。昨晩は早速銀座に繰り出してスシ・バーにも行ったという。どうやら回転寿司のことらしい。夜、部長以下でトルコ人たちとディナー。会社の来客食堂で催したのだが、和食やいわゆる日本の洋食があまり口に合わないらしい。お開きになった後、彼女たちは銀座に行ってみるというので日本橋まで同行する。21時半頃帰宅。


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池波 正太郎
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