(はじめに)
昨年末頃から、毎月末恒例のブログ更新が途絶えてしまいました。
自分で習慣づけてきたことも、一度踏み外すとなかなか戻せないものだなと反省しています。
2018年は、ちゃんと近況報告ができるようにしたいと思っています。
(仕事)
今年もたくさん出張して、パスポートは昨年の12ページを超える13ページも進んでしまい、有効期間の残り5年持ちそうにないので生まれて初めて増補をしました。
中高大学とフランス語が専門で英語はからっきしダメだったのに、今や英語で社内外のコミュニケーションを特段の不足なくこなしてしまえているのは、別に僕が優秀だからでも凄いからでもなく、そういう状況に放り込まれたら話さざるを得ないからだとつくづく思います。
来年も出張は少なからずあるものと思っていますが、もう少し目に見える成果をババンと挙げないといけないなと思っています。今の会社組織、マネージャ、同僚たちが素晴らしいだけに。
(厄年)
厄年だと意識しないうちに通り過ぎてくれたらいいなと思っていたのですが、健康診断でまさかの再検査。腸から出血、疾患の疑いがあるとのことでビックリしたんですが、実際には異常はなくひと安心でした。ほかにも、生まれて初めてぎっくり腰を経験したり、この15年くらい変わらなかった視力が明らかに落ちたりと、自分が歳を取ったことを受け入れざるを得ない1年でもありました…
(むかしの仲間)
今年も、昔の友達と何度か顔を合わせる機会が持てました。在学中は必ずしも仲が良いとは言い難かった人たちと再会することもできて、お互いに歳を取れば変なイデオロギー(?)に拘泥することもないのかなと思う一方で、ガキの頃の自分はいかに世間知らずでおかしなことを言い募って周囲の反感を買ってきたんだろうかと思うに、顔から火が出るような思いもしています…(汗)
そして、前項とも関連するのですが、秋からは中高時代の恩師が、卒業生向けのフランス語講座を開講してくださり数回顔をだすことができました。当時と寸分違わぬライブ感あふれる授業に思わず嬉しくなってしまうと同時に、高校生にしてこんな高度なフランス語を習っていたことに改めて驚きました。英語は後から追いつけてもフランス語はムリだろうと思うに、若いうちに理屈抜きで叩き込まれたことが今の自分をつくってくれていることに感謝せずにいられませんでした。
また、大学時代の友人にもいろいろな局面で助けてもらったり、愚痴を聞いてもらったり、僕がすぐに買いに行けないものを買ってきてもらったり、変な貸し借り抜きで、ミズノの願いなら聞いてやろうと動いてくれる人たちが、今もって周囲にいてくれることに、重ねて感謝したいと思います。
(水野謎人脈)
僕が昔の友達となぜか淡い交流を続けていて今でも連絡が取れるとか、思いもよらぬ業界に知り合いがいるのかといったことに驚かれることがあって、ある友人に「水野謎人脈」と命名されたのですが、今年は会社以外の場で、初めて会う人との交流が幾つかあったことがとても面白かった1年でした。本物の仕事をする人、独特の感性を発揮する人、それぞれに興味をそそられ、相手もまた僕という人間の何かを見込んで時間を割いて話をしてくれることがとても嬉しかったです。そして、人脈というのはお互いに脈が走らないと意味がないわけで、僕もインプットばかりでなく相手に届くアウトプットに励まないといけないなと自戒しています。
(読書)
今年は263冊の本を読みました。300冊くらい読むつもりでいたんだけど、途中何度かどうしても本を読む気にならない時期を迎えてしまい停滞しました…
その中で例年恒例のベスト選出をしたいのですが、今年は2つに分けました。
2017年東芝本ベスト5
(1) 『東芝原子力敗戦』大西康之・著
(2) 『東芝粉飾の原点:内部告発が暴いた闇』小笠原啓・著
(3) 『東芝の悲劇』大鹿靖明・著
(4) 『テヘランから来た男 西田厚聰と東芝壊滅』児玉博・著
(5) 『東芝崩壊 19万人の巨艦企業を沈めた真犯人』松崎隆司・著
僕は元・中の人であり、退職後も負っている守秘義務に背く虞があるので、書かれている中身の真贋に言及することは差し控えますが、上記に挙げた以外にも様々な本をあらかた読み尽くしたつもりです。
同じ事件を扱っている以上、そう大きな差はないはずなんだけれども、著者の持っている情報なり表現力なりによって、読ませ方が違ってくるのが非常に面白かったというのが率直な感想です。
そして、あえてここで強調しておくと、毎日新聞の記者がまとめた東芝本シリーズが一番つまらないと思えました。記者会見や数字だけ見て後追いの文書を添えるだけでなく、もう少し事件の現場でナマの声を聞くべきだと思います。
2017年読書ベスト20(除く東芝本・順不同)
(1) 『不発弾』相場英雄・著
(2) 『罪の声』塩田武士・著
(3) 『マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』西岡研介・著
(4) 『あの子が結婚するなんて』五十嵐貴久・著
(5) 『何様』朝井リョウ・著
(6) 『素顔の池波正太郎』佐藤隆介・著
(7) 『日産その栄光と屈辱―消された歴史消せない過去』 佐藤正明・著
(8) 『強父論』阿川佐和子・著
(9) 『魔法使いと副店長』越谷オサム・著
(10) 『東京ディール協奏曲』塩野誠・著
(11) 『総理』山口敬之・著
(12) 『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』金子哲雄・著
(13) 『泥水のみのみ浮き沈み 勝新太郎対談集』文藝春秋・編
(14) 『海賊とよばれた男』(上・下)百田尚樹・著
(15) 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』大崎善生・著
(16) 『同和と銀行 -三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録』森功・著
(17) 『東大助手物語』中島義道・著
(18) 『好きなようにしてください―たった一つの「仕事」の原則』楠木建・著
(19) 『福島第一原発 1号機冷却「失敗の本質」』NHKスペシャル『メルトダウン』取材班・著
(20) 『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』マーティン・ファクラー・著
ほかにも素晴らしい本がたくさんあって、20冊に絞るのは本当に難しいのですが、自信を持って周囲にも勧められるものを選んだつもりです。
来年もたくさん読みたいと思っています。
(蛇足)
皆さまご承知の通り、2015年から、上智大学フランス語学科同窓会の対応に関するエッセイを当ブログ上で展開しています。
これについて、今年ある人から注意というか、心のこもった忠告を受けました。
いわく、相手方がどうしようもない連中なのはもとより明らかな話。そこにミズノ君が自分の時間を割いて暴露大会を展開しても、自分の能力をロスさせるだけでなく、自分の品位を下げるだけではないか。ミズノ君の両親だって、こんなことさせるために今まで育ててきたんではないだろう、云々。
まったくその通りで、僕は黙って聞くほかなかったのですが、それでもいまだ書くことをやめないのは、ひとえに、シカトしてやり過ごせば何とかなる、また逃げおおせられると思っているおバカさんたちに、逃げ道はない、非は非として認めるほかないと分かっていただきたいということです。
弁護士がその職責において書く内容証明や、多くの人の眼に触れる同窓会会報で虚偽の事実を告知してしまった以上、その理由がなんであれ、もうおしまいです。
既に僕自身がフランス語学科の教授に直接面談して経緯を確認している以上、大ベテラン弁護士が「思われます」などと想像力をどれほどたくましく働かせたとしても、真実を改変することはできません。そして、昭和の老人にとっては紙の会報だけが唯一のメディアで自分の思い通りに事実をコントロールできているつもりかも知れませんが、このネット時代にそんな拙いプロパガンダは全く通用しません。
ファクトから眼を背けて、シカトすればするほど、自分たちの傷は深くなるということを、少しでもお分かりいただければと思うのですが、心無い人に心を求めても詮無いように、自分たちが素晴らしいことをしていて何ら問題がないと本気で信じ込もうとしている人たちに、何を申し上げても難しいのかもしれません…
ともあれ、強弁した虚偽がどんどん大きく膨らんで、それを糊塗しまくった結果がどうなるか、前職の今の姿を見ればそれは明らかです。
そして、僕がこうして人目に触れるかたちで真実を明らかにしなければ、今そこにある危機は皆さんに認識されたでしょうか。もっともらしく書かれた一方的なプロパガンダを信じ込むことはなかったでしょうか。たまたま富士山に登る人はいないように、たまたまウソを言いふらす人はいません。意図を持って、罪のない多くの人を騙そうとしている人物の存在(それが単数であれ複数であれ)が明らかなのに、その被害にあっている当事者のこの僕が、黙っている理由はなかったのです。
罪のない多くの人たちに害が及ぶ前に、自ら膿は出し切っていただきたいと願う次第です。
来年も、いろんなことが起きることと思います。そして、僕もまわりもそれぞれに立場や思いが変わることもあると思います。それでも、変わらぬ気持ちをもって、お互いに仲良くしたいと思っています。
皆さんにとって、2018年がステキな年になりますように…
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