JR西日本の福知山線で起きた事故から1年が経ちました。それに関連して、JRの体質を批判する評論がたくさん出てきています。


Source: 情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)
記事では、経済評論家・佐高信氏「サンデー毎日」誌の連載を紹介しており、JR東日本の羽越線事故について佐高氏は、「軽量化を追うために、車両の多くが鉄製ボディーからアルミ製ボディーへと移行していることを知っては、ますます、コスト至上主義の軽量化があの事故を招いたと怒らざるをえない」と述べていますが、羽越線で事故を起こした485系は国鉄時代につくられた車両であり、ボディーはアルミではなく鋼鉄製です。佐高信氏と言えば、作家の日垣隆氏が著書『偽善系』で一章を割いて批判しているのを以前読んで「そこまで言うこたぁないじゃん」と思っていたのですが、こうやって週刊誌にいい加減なことを書いているのを目の当たりにすると、クソミソの批判もやむないのかと思えてしまいます。また、こうした出鱈目記事をまともに検証せず紹介してしまうことは、紹介者自身のクレディビリティにも関わってくるのではないかと危惧してなりません。