会社の労働組合の機関紙に、以前所属していた部署に関わる記事がありました。そこに載っている現場社員の意見が、とても印象深いものでした。

・ 業界では従来のスキームが成り立ちづらくなっており、それに対して業容転換が遅れている。
・ 目指す方向があいまいで、顧客は当部門が何をしているかわからない。
・ 幹部の入れ替え続きで、業界への顔がない。
・ 当社に期待される役割がない、又は期待される機能を果たせる状況にない。
・ 短期的な成果創出に縛られるあまり、長期的なユニット経営にたった案件育成等が全くできない環境であり、それが毎年繰り返されている。業界環境は変貌しているのに、ユニットのビジョンは全く変らずそれが故に当社は取り残されている。
・ 先を見据えた施策が打たれていない気がする。
・ 組織変更ばかりに目が向き、今後のビジョンそれに関わる営業に注力する時間がとれていない。よって、変化が激しい時代に過去の常識で判断し、新しい流れに乗れないと思う。
・ 前向きな話がなく、またビジョンもない。
・ 寄せ集めの組織の感が否めず、将来性を議論出来る環境でない。
・ 業界の勝ち組以上に働かなければ無理。
・ もっと一丸となってビジネスを捕らえていくべきではないか。
・ 後ろ向き案件の処理が業務の殆どを占める中、新規案件開拓の目処も立たず、部門の方針も分からずでは会社が自分の部に何を求めているのかが分から
ないし、縮小が目に見える中、会社から何か期待されているとはとても思えない。
・ 毎年毎年組織変更が行われ、都度きちんとした説明もなく下々は翻弄されているだけ。将来を見据えたビジョンも説明もなく一部の幹部だけで自分たちの都合の良い組織作りをおこなっている。
・ 方針がきちんと決まってない、決断する人がいない。
・ 若手が少なく、活気が薄い。
・ 若手と課レベルである程度の判断ができる人間が少なすぎ、一方で、部長クラスが多いので、実働部隊が不足している。
・ 若手総合職が少ない。
・ それなりのキャリアを持った人材が適正に生かされていると思えない。
・ 正社員・派遣社員ともに35 歳未満の人員がいない。高齢化が進んでいる。
・ 若手を育てておかなければ、いつまで継続されるか不安。
・ 案件に対して、人数が少なすぎる。対応しきれない。
・ 部長以上の人材が多すぎる。意思決定までに時間がかかりすぎ。
・ 部長級やそれ以上の年次の人員が多すぎる。
・ 管理職ばかりで、現場で動ける人間が少ない。
・ 30歳以下の若い人材が全くいない。
・ バランスが悪い。年次の古い人が多い。
・ 各職種、年次に応じた業務を行っておらず、それが特に問題視されていない。
・ 20 代後半?30 代前半が極端に少ない。管理職が多すぎる。
・ 構成がいびつすぎる。高コストを考えると人員の追加が難しいことは理解しているが、若手が全く存在しないというのは、部門の将来を担う人材が存在しないということでは。
・ 採算責任を負う立場にない、また、負う気がない人が多い。無責任な評論だけを行い、現実的な提案も実務もしないで、若手・中堅社員のやる気をそぐ。
・ 業界に精通していない部長級社員が多い。若手が少ない。

僕が所属していた時から何の進歩もなく、ただおっさんたちが「俺は偉いんだぞ」と威張るための組織が延々と続いているのがよく分かりました。僕がどんな表現を使って自分の経験を語るよりも、上記のコメントを見たほうが遥かに容易にあの組織の何たるかについて理解が得られるような気がします。しかし、それでもなお、おっさんたちは自分たちが悪者にならないような言い訳や理屈をこね回して、会社に取り返しのつかない損害を与え続けることになるんだろうなぁという気もしています。不治の病というのは案外身近な人物が罹りやすいものなのかも知れません。合掌。