フランス人と話していると、「お前、フランス語上手いなぁ」と言われることが間々あります。「どうして?」と訊くと決まって「日本人のアクセントがないし、表現がぎごちなくないから」と言われます。


日本人のアクセントとは何なのか、僕自身は意識したことがないので俄かには分かりません。ただ、英語の影響で、どうしても単語を2音節で発音しようとする人が多いのではないかということは想像できます。また、大学の授業を思い返してみると、”ou”と”eu”の違いがなかったり、”en”を「オン」と発音する人が圧倒的に多かったと記憶しています(仏和辞書を引けば分かりますが、”en”は”an”と同じ発音記号 [ã] で共に「アン」と発音すべきものです)。また、フランス語の発音をする時に、男性女性を問わず妙なブリっ子口調になってしまう人が少なくなかった気がします。これって、電話口で声が変わるのと同じなのかも知れませんが、確かにこれをずっと続けられたら、フランス人は妙に感じるかも知れません。
(つづく)