堀江容疑者逮捕の報道にかき消されてしまいそうですが、10年前の殺人事件の捜査に大きな動きがありました。


Article from: 産経新聞

葛飾・柴又の上智大生殺害 別事件で逮捕の男「自分やった」 犯行ほのめかす
平成八年九月、東京都葛飾区柴又の上智大四年、小林順子さん=当時(21)=が殺害され、自宅が放火された事件で、警視庁新宿署に窃盗容疑など別の事件で逮捕された男が「自分がやった」と関与をほのめかす供述を始めたことが二十三日、分かった。現場に犯人のものとみられる血痕が残されていたことから、亀有署捜査本部は、この男のDNA型鑑定など、男の関与について慎重に裏付け捜査を進めている。
小林さんの殺人放火事件は、世田谷一家四人殺害(十二年)や八王子スーパー強盗殺人(七年)などと並び、警視庁の重要未解決事件に位置づけられている。
調べでは、小林さんは八年九月九日夕、自宅二階の焼け跡から刺殺体で発見された。小林さんは当時、米国留学を直前に控え、一人で留守番をしており、遺体は手足を粘着テープとストッキングで縛られ、首を刃物で刺されて死亡していた。
犯人が殺害後、証拠隠滅のため放火したとみられ、玄関付近に使用されたとみられるマッチ箱が捨てられていた。
箱の内側には、小林さんの家族以外の血痕が付着しており、捜査本部は、犯人が小林さんに切り付けた際に手にけがをし、マッチを使った後に箱を閉めたため血痕が付着したとみて、最も重要な物証として捜査を進めていた。

記事はこれだけなので、この男と被害者との関わり(顔見知りなのか、行きずりなのか)や犯行の動機(当初囁かれたストーカー的犯行なのか、怨恨か、物盗りが目的なのか)については詳らかではありませんが、これまでのマスコミの報道によれば、捜査体制も縮小されて迷宮入りになりつつあるとのことだったので、警察関係者の、それこそ血の滲むような捜査によってここまできたということなのでしょう。続報が待たれます。
(これまでの関連書き込み)
上智大生殺害から8年
個人的な体験(前篇)
個人的な体験(中篇)
個人的な体験(後篇)