昨日八重洲のマクドナルドにいたら、20代と思しき若者の一団がテーブルに陣取ってパソコンや書類を拡げ出した。学生のサークル活動かと思っていたら、分厚いパワーポイントの印刷資料が出てきて、会社名が書いてある。そして、ワイワイガヤガヤと分析作業のようなことが始まった。人前で声のボリュームを抑えるという発想がないのか、ヘッドフォンをしている僕の耳にさえハッキリ聞こえるほどの声量で彼ら彼女らの議論の中身が入ってきてしまう。

どうやら彼らは証券会社にお勤めで、企業価値分析のようなことをやっているらしい。テーブルに眼をやると、東証の企業コードや財務指標の数字が載ったプリントが並んでいる。そして、パソコンの画面には会社のイントラネットに入る為のウェブ認証画面が表示され、IDがメールアドレスになっていて企業名が丸分かり。さっきのパワポ資料にも同じ会社名があった。そして彼らは、分析対象と思しき企業名を具体的に列挙しながら作業を続ける。

しばらくしてもう一度彼らを見ると、パソコンの画面にはGmailやGoogleドライブの画面が開かれており、そこには先ほどの分析資料の元データと思しきアイコンが並んでいる…

ていうかさー、情報駄々漏れなんすけど。

もしかすると会社の営業活動とは直接関係のない、自主的な勉強会のようなものなのかも知れないけど、それならそれで、社名入りのデータを社外に持ち出したり、あまつさえクラウド上に保存するなんてことを会社は認めてるんだろうか?
会社がどんなに情報セキュリティ対策を施したつもりでも、現に僕のような全く関係のない第三者にジャンジャン社内情報が伝わってしまっている。投資候補の情報ならまだ被害は大きくないかも知れないけど、顧客の個人情報がこうやって漏れたら会社はどうやって責任を取るんだろう。

僕はもともと株をやらないけど、SMBC日興証券とは今後お付き合いできそうにありません。

 

さえない20代
さえない20代

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Epic Records Japan Inc. (2013-10-23)