視界いっぱいに、青い色が広がった。
自分がどこにいるのか、なにをしているのか。この青い色はなんなのか ー すべてがわからなかった。
つきあっていた彼氏と別れた翌日に届いた、結婚式の招待状。差出人は何と、高校時代の彼氏だったクラス・メートと、親友だった同じく高校時代のクラス・メート… 絶望の淵に立たされつつも、容赦なくやってくる日々の仕事…
サムシングブルー (集英社文庫)
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飛鳥井 千砂
集英社 (2012-06-26)
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そして、自分もメンバーであった体育会実行委員の面々が、新郎新婦のお祝いをしようということになる。当時のクラスの色だった青にちなんで、コンセプトは「サムシングブルー」。でも、自分のこころには、全く意味の違うブルーがあって…
高校時代の想い出と、現在のクラス・メートとの関わり合いとが交錯し、そして、肝心の結婚式が迫る中で主人公のこころは… 自分は何を受け入れて、何を取り戻すのか……
文庫の表紙が少女漫画みたいなので、一瞬買うのをためらってしまったが(単行本の装丁の方がしっくりくる気がするが)、若い女流作家の描くオトメゴコロをしっかり受け止めたい。