いつも通り出社。昨日同様に、英国人たちをホテルに迎えに行き、タクシーで青山の訪問先へ。車中、直行する若い同僚にメールを入れておく。時間前に到着するが、同僚は電車の事故で遅れそうだと連絡が来る。とりあえず先に上がろうかと思うが、面談予定の相手の方の名前が出てこない。というのも、英国人との間で先方は「ライアン」なる英語名で通っていて本名を知らないので、受付嬢に「ライアンに会いたいんッスけど」と言っても通じないのだ。ようやく本名を探し当て、会議室へ案内される。会議はつつがなく終わり、タクシーで会社に戻る。昼食は中華料理店のランチメニュー。辛い担々麺を注文すると「それはメチャクチャ辛いけど大丈夫?」と上司に心配される。果たして、最初のひと口はむせ返るほどの辛さだったが、だんだんと慣れてきて、一種の甘みさえ感じる。それを伝えると、若い同僚が英国人に”He says it’s sweet…”などと通訳しているので”No, I mean something mild.”と訂正しておく。ともあれ美味しく食べられて安心する。午後、オフィスの引越の打ち合わせ。昼下がりに今日2つ目の訪問先へ。エライ方なので緊張して面談に臨むが、あろうことか僕の携帯の着メロが鳴り出してしまい赤面する。面談自体はスムースに終わり、予定よりも早く上がったので、英国人のひとりは若い同僚と買い物に行くことになり、僕はオフィスに戻り、再び引越の打ち合わせ。夜、英国人と赤坂ですき焼きを楽しむ。それほど高くない店だけど、静かな個室で食べ放題との由。最初は生卵にドン引きしていた英国人も大満足。我が家のすき焼きは母方の祖父の流儀を踏襲していて、長ねぎを焼いた上に牛肉を敷いて、そこに砂糖と醤油を適量かけて、ごく薄いタレで焼き、その後白滝、豆腐、他の野菜を入れてゆくのだが、このお店に限らず、外で食べると割り下が出てきて、しかもどっぷりかかっているので何となく調子が狂ってしまう。 とはいえ、酒も入ると英語もどこかしら滑らかになり、いろんな話をする。お開きになった後、南北線で実家に向かう。赤坂見附の交差点で、やたらと警官がいて交差点が静まり返っているので、やんごとなき方がお通りになるのだろうと侍立していると、果たして両陛下のお通りにあい吃驚する。実家に寄った後、日付が変わる頃帰宅。