朝6時前に眼が醒めてしまう。過去3回の出張は何れも早朝発のフライトだったので、最終日にゆっくり起きたためしがない。今回も何となくそのクセで眼が醒めてしまったのだろう。朝食を摂り、荷造りを終えて10時過ぎにチェック・アウト。

エージェント氏差し向けのクルマで空港へ。この運転手氏も日本語が堪能。モンゴル語は日本語と文法の構造がそっくりなのだそうで、単語さえ覚えてしまえば習得が早い、のだそうだが、このレベルに達するにはかなりの勉強が必要だったろう。途中、国道を横切る牛の為に暫し停まったりもしたが、概ね順調に飛ばして空港には11時前に到着。出発にはまだ余裕がありそうだったので、余っていた絵葉書をしたため、用意しておいた切手を貼って空港内の郵便局に差し出す。言葉は分からないが、切手を指さして「もう貼ってあるから頼みます」と日本語で言うと向こうも分かってくれる。チェックイン・カウンターに向かおうとすると、ソウル行きはまだだと言われ、仕方なくベンチで待つ。15分ほどしてようやくカウンターが開き、せっせとチェック・イン。出国前のセキュリティ・チェックを受けるとやたらに持ち物を検査される。早朝と違って真面目に働いているということなのか。結局何も没収されることもなく無事出国。土産物屋をひと通り見てから、ラウンジに腰を下ろして飲み物を頂く。MIATモンゴル航空301便はいつものゲートで、いつものB737-800がお待ちかね。本を読んでいるうちに離陸する。機内食は羊か鶏かと聞かれたので、羊を選ぶ。堅めの肉だが不味くはない。仁川空港への着陸が若干遅れて、17:30を回る。とっとと降機して、サテライト側からメインのターミナルに回る。乗り継ぎ時間が1時間半なのは良いのだが、ボディー・チェックやシャトルトレインに乗る時間や、大韓航空の発券カウンターまで行くことを勘案すると余り時間がない。ともかくも搭乗券を発券して貰い、大急ぎで免税店に向かい、会社の同僚への土産の菓子などを買う。KE705便はボーイング747-400。生まれて初めて、ジャンボ機の最前列に座る。目の前が壁なので奇妙な感じがする。客室乗務員が相変わらず甲斐甲斐しく接してくれ、上着を預かって貰う。ひと昔前の日航のようだ。離陸前に食事の希望を訊かれたので、迷わずビビンバにする。飛行機がゲートを離れて滑走路に向かう。丁度ノーズ・ギア(前輪)の真上あたりに座っているので、旋回する時の動きがいつもと違っておかしい。スタンディング・テイクオフですんなり離陸。短いフライトだが、きっちり食事は出てくるし、機内販売も充実している。過去2回の出張の帰路に乗った全日空は、LCCさながらのチープな飛行機だったので差異に驚いてしまう。成田空港には定刻に着陸。電車がなければリムジンバスで箱崎まで帰ろうかと思っていたが、夜は電車が普通に走っているようなので、スカイライナーにする。いつも出張帰りに一服する駅前のスターバックスは、ちょうど店じまいしたばかりだった。残念。新線を経由する電車はいつもながらあっという間に上野に着き、地下鉄に乗り換えて23時前に帰宅。