朝6時半に起きる。着替えをして、7時(日本時間8時)からNHKの国際放送で「てっぱん」を見る。見終わってから朝食会場に向かう。取り立てて見所のないバイキング、と思いきや、白米、キムチ、韓国海苔が並んでいる。茶碗があるわけではないので、普通の洋皿にご飯を盛りつけて海苔で巻くという何とも奇っ怪なスタイルではあるが、嬉しい誤算で朝から満足する。

午前中のアポイントがなくなり、集合時刻は朝10時となったので、空き時間を利用して絵葉書を何枚か書いておく。ホテルのロビーに早めに出て、郵便を投函し、ちょうど係員が出勤してきたので、追加の絵葉書と切手を買っておく。あたりを見渡すと、ホテル内に大韓航空のオフィスがある由で、朝食といい、韓国資本が入っているのかなとも思う。10時に一同が会し、ホテル内で軽く打ち合わせをしてから、要人との面談会場となる市内の「ソウルレストラン」へ。その名の通り韓国系財閥の運営で、過去何度も来ているのだが、到着してみると要人のアポイントはドタキャンになってしまい、午後、要人の事務所に伺うことに。仕方なく、身内だけで昼食。前回食べて美味しかった焼肉と、カリフォルニア・ロールを食べてみる。どちらも美味しい。午後、要人の事務所で会談。当初は5分から10分くらいしか時間が取れないかも、と言われていたのだが、終わってみれば会談は30分に及ぶ。その後、要人の部下にあたる方と1時間半にわたって意見交換。実りある訪問になった。陽が暮れる前に、市内の国営デパートに向かう。人混みはスリが多いので気をつけるよう言われる。確かに人が多い。旧ソ連の影響で建てられたデパートらしいが、内装は日本や欧米のそれと大差ない。当地でもバレンタイン・デーが流行らしく、プレゼントを贈るフェアーなるものが催されている。エスカレータで最上階に上り、お目当ての地図を手に入れる。印刷技術が高くないのか、最近のものなのに色あせてしまっているが、英語で書かれているので安心できる。デパートを出る頃には陽が暮れる。夜、市内にあるセントラル・タワーの最上階にある「モネ・レストラン」で夕食。ルイ・ヴィトンのショップも入居している豪華な建物で、レストランも贅を尽くしたつくりになっている。いわゆるこの国の勝ち組の人達が夜を過ごす場所であるらしく、折も折、バレンタイン・デーなので恋人同士がデートしている姿がちらほら眼につく。夕食は、コーン・スープとニュージーランド産のビーフ・ステーキにする。どれも美味しい。ホテルに戻り、風呂に入ってから眠る。

もっと知りたい国 モンゴル
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