朝6時前に起床。妻も起きて朝食を準備してくれる。6時半には家を出て、7時過ぎにパレスホテルに到着、7時半にカナダ人たち3人ピックアップして羽田空港へ。家を出る前に見た交通情報では渋滞はなかったが、今日開業の第2ターミナルを利用するので用心して早めの時間を指定した。空港には30分程度で着いてしまい9時半の出発まで大きく時間が空いてしまったが、先方は「遅れてしまうより全然いいよ。気にしない。コーヒーでも飲もう」と言ってくれ、チェックイン後その名もコーヒーショップという店で時間をつぶす。第2ターミナルは開業初日とあってロビーも店もピカピカ。ソウルのインチョン空港を思わせる高い天井が印象的。セキュリティゲートを抜けた後の出発ロビーも実に広々としている。全日空57便はエアバスA320。30分前に出るジャンボ機を補完する意味での運航なのだろう。機内はほぼ満席。この機体にはテレビモニタがないので客室乗務員がエマージェンシー・デモを実演している。いつも思うのだが、救命胴衣の着方を説明する前に「膨らますのは脱出直前のドアの前です。座席では膨らませないでください」とひと言断らくていいのかなぁ、と思う。一旦膨らませてしまうと頭を両足の間に屈める安全姿勢が取れなくなってしまうので、不時着時の安全確保に支障が出ると思うのだが。そんなことを考えているうちに眠ってしまい、気づくと既に機体は上空にありドリンクサービスが始まっていた。ホットコーヒーを頼む。新千歳空港にはほぼ定時に到着。予め快速エアポートの指定席を取っておいたので問題なく乗り込んで札幌へ。全日空ホテルで昼食後、客先とミーティング。恙無く終わり、同じく予約しておいた快速エアポートで新千歳空港へ。カナダ人が所望していた「メロン味のチョコレート」を探しに土産物屋を練り歩く。ようやくお目当ての品を手に入れ、チェックインを済ませる。と、上長の携帯が鳴り、課の同僚が倒れて病院に運ばれたと報される。緊張が走るがここにいても何もすることは出来ない。ともあれ他の土産物も整えて登場。帰路の全日空70便はダッシュ400だったので「国内線で747なのか!」と外人は驚くことしきり。あてがわれた席がドア前の最前列だったので足元が広々している。向かいのジャンプシートに客室乗務員が座る。ヒマなので眺めていると、多くの乗客を相手にホテルの接客係のような気配りをしつつ、機内の空調やら安全確認やらを同時にやっている。これは大変な仕事だと思う。羽田空港には定時に着陸し、倒れた同僚を見舞いに行く上長と別れてカナダ人たちとホテルに戻る。帰宿後ほどなく、彼らを夕食に招く。初めて行く銀座のしゃぶしゃぶ屋だが、店も落ち着いていて店員の応対も実にキビキビしている。久しぶりにビールをたくさん飲み、たらふく食べる。カナダ人たちをホテルに送って別れる。先方の社長に「今日の君のハード・ワークに感謝するよ」と言われる。「いや、何も特別なことはなかったじゃないですか」「何もなく済んだってことは君がしっかり仕事をしていたからこそだよ」リップサービスはあるにせよ、最近自信をなくしかけていた自分への慰めにはなる。23時頃帰宅。同僚が気がかりだ。