「つぶやき」あるいは「なう」といった言葉でじわじわ浸透しつつあるツイッターですが、実際のところ、活用方法について戸惑ってる方も少なくないのではないでしょうか。

Original Articles: ポソー, Smiles and Tears

ツイッターが当初広まり始めた頃、「ミニブログ」「その場で短い文章を送る」といった形容がされていたんですが、フォロワーとかリツイートとか、一見よく分からない機能もあるし、なまじ周囲とのつながりができることで、いちいちリアクションをしなければならない気持ちにさせられる「mixi疲れ」のような事態を懸念する方もいるかも知れません。
そこで、ツイッターの簡単な説明と、肩肘張らない使い方について、私見を述べたいと思います。

0. そもそもツイッターって何?
最大140文字までの文章を投稿するサイト。小鳥がさえずるように短いメッセージ、という意味で”twitter”という名前に。
そのさえずり(=つぶやき)は、有名人やニュースサイト、店舗、映画やドラマなどから続々発出されており、
興味のあるアカウントを追っかける(=フォローする)ことも出来ますし、自分のメッセージを追っかけてくれる人(=フォロアー)も現れてきます。

1. ツイッターへの登録
登録は単純で、トップページ http://twitter.com/ から必要な情報を入れるだけでアカウントが作成されます。
自分の近況や紹介したいもの等を自由につぶやくことが出来ます。付帯する無料サービスに登録すれば、写真や動画を紹介することも出来ます。

2. 返信とリツイート
フォローしている人のメッセージをただ眺めているだけでも楽しいですが、それに対して「返信」することも出来ます。また、フォローしている人のつぶやきをそのまま引用して、自分のフォロアーに広めることも出来ます。これを「リツイート」といいます。文頭に”RT”(Re-Tweet)の二文字がつくのでRTとも呼ばれます。
本来はひとの発言を、手を加えずにそのまま広めるのが「リツイート」なのですが、メールで言う「引用返信」のような形態で、自分のメッセージを加えてつぶやくケースも多くあります。前者を「公式リツイート」と呼び、後者は単にRTと呼ばれたり、前者と識別する為に、接頭辞を”QT”(Quote)にする人もいますが、ローカルルールが乱立している状態で、正しい流儀と言い切れるものはありません。

3. ブックマークやメモ書きとしてのツイッター
ツイッターはつぶやき、と決めつける必要はなくて、あとでやるべきこと、思いついたこと、面白かったサイトなんかをメモっておく、といった使い方も勿論出来ます。モバイル版のサイトで登録すれば、携帯のメール送信でつぶやくことも出来ますから、備忘には良いかも知れません。但し、携帯でつぶやけるからといって外出先で自分の所在をむやみに公開するのはいささか考えもので、海外で「外出なう」とつぶやいた人が空き巣に遭ったという笑えない話がありますから、ある程度の注意は必要でしょう。

4. フォロー返し
ひとをフォローすると、相手がお返しに自分をフォローしてくれることがあります。これを「フォロー返し」と呼びます。

5. つぶやきの整理
フォロ?/フォロアーが増えてゆくと、標準のツイッターの画面には色んな人のつぶやきが大量に溢れてしまいます。つぶやきの一覧をタイムライン(TL)と言いますが、TLがあまりに長いと、必要な情報を見逃すことにもなりかねません。そこで、専用のアプリケーション(クライアント)を用いることで、つぶやきを整理して見ることが出来ます。
Windows, Macintosh, スマートフォン用、携帯用と、様々なフリーウェアが出回っていますから、自分の使い勝手に合わせて選べばよいと思いますが、僕がPC上で使っているのは、”Hootsuite”という、ブラウザ上で動くクライアントです。
http://hootsuite.com/
メールアドレスの登録が必要ですが、全て無料で使うことが出来、自分のつぶやき、自分宛のつぶやき、フォローしている人たちのつぶやきを並べて確認出来るほか、画像のアップロードや、URLの短縮機能などを利用することが出来ます。

6. つぶやきを非公開にする
ツイッターで情報収集したり、人とのつながりが拡がってゆくのは面白くもあるのですが、フォロアーの友達に「返事してくれなかったね」とか、「あの日あんなとこ出かけてたんだ」なんていちいち指摘されるのは、時として煩わしかったりもするでしょうし、自分が誰をフォローしているかは公開されてしまいますから、知られなくても良い趣味嗜好をさらけ出してしまうことへの抵抗感もあるかも知れません。
そんな場合には、自分のつぶやきを非公開にすることが出来ます。即ち、上述の自分用メモに特化した使い方が出来るのです。非公開といっても、自分が許可したユーザには公開する、という使い方は出来るので、本当に気心の知れた人にだけは素性(?)を明かす、ということも出来るのです。これは、ツイッターの利便性を損なうことなく、人間関係の煩わしさを和らげてくれるやり方かも知れません(但し、公開していたものを突然非公開にしてしまうと、周囲に与える印象はあまり良くないかも知れませんが…)。

ツイッターは流行のツールだし、使い出せばのめりこんでしまう人も多いと思います。でも、付き合い方をちゃんと考えて使えば、ツイッターは相当に便利な双方向メディアになってゆくような気がします。

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