2004年版労働経済白書によると、求職せず通学もしない。いわゆるNEET(Not in Employment, Education or Training)が52万人にも達しているそうです。


Article from: 産経新聞
「つまらないサラリーマンにはなりたくない」
幼少年期にはずっとそう思っていた僕も今ではれっきとしたサラリーマンです。嫌な上司、嫌な仕事、嫌な客にへこたれることもありますが、嫌なことも楽しいこともひっくるめた経験の全てが人間を成長させていくわけで、人生をつまらなくするかしないかは自分自身の心がけでしかないなぁというのが偽らざる感想です。
人それぞれ色々な考えを持って自分の人生を歩むのでしょうが、「生産性」という言葉がひとつの鍵になるような気がします。自宅に引きこもって寝転がっている人も、自分は芸術家だクリエイターだと意気がっている人も、他人との係わり合いを排した自己満足に明け暮れて、社会に何の貢献もしないという意味ではどちらも同じようなものだと思います。それこそが「自由」なるものの究極の姿なのかも知れませんが。嫌なことを避けるだけの自由は、結局自分自身をどんどん不自由にさせてゆくような気がしてなりません。
ガキのわがままや気まぐれから発したものでしかない浅知恵を「個性」だの「自由」だのと褒めそやし、ただの利己主義を「個人主義」と取り違え、企業や政府を、個人からの搾取を目論む暴力装置かのような喧伝をしてきた戦後民主主義教育のゆがみが、「自分の個性を発揮できない社会は悪」「自由を束縛する企業に勤めたくない」などといった頓珍漢な若者の主義主張につながり、つまるところ他人のせいにすることで自己正当化を図る手合いの増長が、今になって社会全体に重たく圧し掛かってきたというのが正直なところかも知れません。合掌。