今日から11月。朝5時半に起きる。眠いが着替えて家を出て、日比谷線?京急直通の都営浅草線で羽田空港へ。浅草線は思いのほか混んでいる。羽田空港には7時20分に到着し、チェックイン・カウンターに並ぶ。三連休の初日だけあって早朝でも大行列。自動チェックイン機は、普段なら素早く進む筈だが、手順に慣れていない客が多い所為か、むしろ有人の方が流れが良い。カウンターに物凄い人数の係員がいるので驚くが、よく見ると後列の人たちは皆研修生。必死にメモを取り、時には一緒に作業をしている。保安ゲートに向かうと、妻のコートが金属探知器に反応してしまい、厳重なチェックを受けているうちに搭乗時間ギリギリになっていしまう。JAL1403便はA300-600R、ということは旧JASの機材と乗員。離陸後、ドリンクサービスで久しぶりにスカイタイムを飲む。ひと眠りしているうちに飛行機は高松空港に定刻9:20に着陸。


マツダレンタカーでデミオを借りると、最新型をあてがわれる。走行距離も浅く快適なドライブ。金刀比羅宮を目指すが、途中、「山越うどん」に立ち寄る。朝10時だというのに大行列だが、回転は早く、ぶっかけうどんにありつく。噂に違わぬ美味。再びドライブ。ほどなく琴平に到着。金刀比羅宮に参拝する前に、「灸まんうどん」で二杯目のうどん。さっきとはまた麺の感触が違って面白い。参道そばの土産屋にクルマを停め、金刀比羅宮の本堂に向かってテクテク歩く。参道に並ぶ土産物屋を眺め、時に冷やかしながら進む。石段が徐々に急になっていくが、妻も息を切らせながら登ってゆく。途中、資生堂パーラーが経営している「神椿」で休憩。ケーキとパフェを食べて満足する。その後、参拝を続行。かつて、笹川良一ご母堂を背負って参拝し、

母背負い 宮のきざはし数えても 数えつくせぬ 母の恩愛

と詠んだ故事を思い出しながら登る。ひたすら歩いてようやく本堂へ。お参りをして、讃岐富士を遠目に眺める。お守りを買ってから下山する。足元には気をつけねばならないが、往路に較べれば遥かに楽。先ほど冷やかした土産物屋で置物を買う。愛想の良い店の女将がおまけしてくれる。芋きんつばをかじり、再びドライブして多度津に出る。行こうと思っていたうどん屋が、ちょうど閉店してしまったので、近くにある別の店に行く。今日三杯目だが苦しくはない。その後、丸亀城を見物する。天主に向かう坂がかなり急だが、何とか上る。確かに眺めが良い。本丸跡のベンチで、地元の高校生と思しき男女がデートをしている。自分にはもう二度と戻ってこない青春だなぁ、などと感傷にひたりながらお城を後にする。何となく運転中に眠くなってきたので、コンビニに寄ってコーヒーを買う。眠気を醒まして再びドライブ。坂出市の天皇寺と、隣接する白峰宮を参拝。今日でもそうだが古の世には天皇の名をみだりにつけることは出来ない筈だが、その名が現在にも残っているのは、悲劇の帝、崇徳上皇怨霊伝説が影響しているような気もする。日最後のうどん屋「てっちゃん」でカレーうどんを頼む。妻は肉うどん。これまた美味しい。近所の人と思しきご婦人が、麺を買いに来ていたので、恐らくは地元でも美味しいと評判なのだろう。流石に食べ過ぎたかな、と思いつつホテルへ。駐車場がないので、妻にクルマの番をさせて、荷物を部屋に取りあえず置いてしまう。舞い戻って、駅前のレンタカー屋の事務所まで赴きデミオを返却。高松駅の駅ビルにあるUCCの喫茶店でコーヒーを飲み、夕食代わりにワッフルを食べる。駅構内にあるスーパーで、妻が醤油を買う。東京ではなかなか出回っていない銘柄なんだそうな。ホテルに戻り、ようやく旅装を解いてのんびりする。朝早かったので、早めに風呂に入り23時前に眠る。

金刀比羅宮―こんぴらさんへの招待
藤田 健
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