スピリチュアル・カウンセラーなる肩書で有名な江原啓之氏の「霊視」について、遂にというかやっとというか、ボロが出てきてしまいました。


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もともとは『週刊文春』1月24日号が報じたもので、江原氏が壇れい(宝塚出身の女優、映画『武士の一分』『金麦』のCMに出演)を「霊視」して「亡くなったお父さんは宝塚音楽学校の受験を理解し、見守っていた」と語ったが、実は壇氏の亡父とは母親が再婚した継父であり、学生当時の実父は現在も存命だった、という内容です。
要はリサーチ不足と言うか、仕込みが足りないままオンエアしてしまったということなのでしょうが、かねて江原氏の胡散臭さに眉をひそめていたネット界は狂乱状態になり、「江原さん今頃スタッフのリサーチ不足にキレてんだろうな」「ググりが足りなかった」「私、法廷で待ってるからーーっ!」なる書き込みが殺到しています。
江原氏を巡っては、別の番組で「霊視」した女性の境遇を一方的に決めつけ事実と異なることを「父親の言葉」として述べたことから、放送倫理・番組向上機構(BPO)から「一方的に出演させた女性の生活状況を十分な裏付けも取らずに貶めた。スピリチュアルといった非科学的なカウンセリングを押しつけていいのか。自省を促したい」との意見書(改善勧告)が出されましたが、テレビ番組なんぞは、程度の差こそあれ仕込みがあるものなのだということを、皆が自覚することこそが大事なのかも知れません。

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