「稽古中の突然死」とされていた若手力士について、実は親方自ら殴り、弟子たちに暴行を指示して死に追い込んでいた疑いが出てきました。


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これまでの報道によると、「ぶつがり稽古の最中に息が荒くなって倒れ、死亡した」とされる力士は、実は前日の夕食時 、ビール瓶で親方に額を殴られた挙句に、親方は「かわいがってやれ」と兄弟子らに暴行を指示。翌朝、意識朦朧とする その力士を無理矢理稽古に引っ張り出して、ぶつかり稽古を30分(通常の3倍)にもわたりやらせ、この稽古場で兄弟子らが金属バットまで持ち出してシゴキを行っていたそうです。
時津風部屋では、遺体をご家族にも見せずに火葬しようとさえしましたが、火葬業者の機転で直前にご家族に引き渡され、その文字通り変わり果てた姿(額がざっくり割れていた、片方の目が陥没、片耳がひきちぎれもう片方は裂けていた、歯のほとんどが折れていていた、唇が裂けていた、骨が折れて左に曲折している鼻、全身ドス黒く変色したアザの跡、足裏にタバコの火傷跡が30数箇所、等々)を見てショックと疑念を抱き警察に通報、行政解剖の結果、死因が当初言われていた虚血性心疾患ではなく「多発外傷性ショック死」と判明し、傷害致死容疑での立件の見込みとなりました。
記事によると、日大大学院の板倉宏教授が「傷害致死は凶悪犯罪。親方も共犯として逮捕は免れない」と指摘しており、 朝青龍騒動どころではない大激震が角界を襲うことは必至の情勢です。
今朝見た「とくダネ!」では、元関脇でタレントの琴富士にインタビューしていましたが、元・双羽黒の北尾光司にインタビューを敢行する局はないのか! と個人的には思っています。
北尾氏は、弟弟子をシゴいた挙句おかみさんにも手を挙げて廃業と伝えられてきましたが、実は当時の師匠・立浪親方との金銭トラブル(親方が横綱の賞金やタニマチからのボーナスを遣い込んでいた)から相撲界を追われたと言われています。その親方は定年退職後に、年寄株を譲った娘婿の元力士とやはり金銭の遣い込みに端を発する訴訟沙汰になるなど、問題のある人物だったことが近年明らかになっています。そして、先代親方の娘と離婚して自由の身になった現・立浪親方は北尾氏をアドバイザーとして部屋に迎えています。そして、両者の仲立ちをしたのが、かつて 「双羽黒に殴られて脱走した」とマスコミに伝えられた当時の弟弟子だった、というオマケまでついています。北尾氏はアドバイザー就任に先立ち相撲協会に仁義を切りに行き、面会した北の湖理事長から「元横綱でもあり、相撲界の発展に協力してくれるOBを拒む理由はない」とのお墨付きを得ています。保守的な体質で知られる相撲協会が、これだけ好意的な対応を見せることからしても、北尾廃業劇が一方的な彼の非ではどうやらないらしいことが伺えます。
話が逸れましたが、相撲界の見えない闇が徐々に見えてきそうなこのリンチ殺人事件、今後の捜査の進展が待たれます。

北尾光司の相撲界言い捨て御免
北尾 光司
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