Category: Diary

Farewell Party

眠いがいつもより早めに出社。東西線が混んでいる。漱石の『こころ』を読了。研修生とフランス大使館商務部へ。広尾ではなく麻布台にあるので御成門で下車してフランス人と合流。
同行の外人社員と共に、増上寺をちらりとながめてから飯倉交差点近くのビルへ。フランス語オンリーのディスカッションは久しぶりだが、「ムッシュ・ミズノはフランス語がお上手だから」と容赦なく早口で進む。先方の商務官に「どちらでフランス語を習われたのですか?」と聞かれたので、「トーキョー」と答えると唖然とされる。研修生たちが「でも彼はベルギーに1年いたから」と横から茶々を入れるのだが、実のところベルギーでは語学を習っていたのではないし、僕のフランス語の7割から8割は高校生までに培ってきたものと言い切れる。昼過ぎに帰社。午後、急激に眠くなってくる。夜、フランス人たちの送別会が開かれる。立食ということもあり、普段あまり話をしない社員たちとも会話が弾む。隣の課の女性が明日からパリを旅行し、1日だけベルギーブリュージュに行くというので、ブリュッセルからの行き方やら、郵便局の在り処やら、知っていることを教える。22時半に会社を出る。妻が勤務先の人と出かけているので、先に寝る支度をする。寝る直前に妻からメールが入り、終電のなくなった同僚を我が家に泊めるとの連絡が入ったので、敷き布団を用意しておく。

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コーヒーショップで

朝10時半に起きる。部屋の片づけを続ける。本棚を整理するが、蔵書の多さにとても追いつかない。午後、妻と共に門前仲町で買い物。交差点にある東亜コーヒーで一服する。普通の喫茶店だが、ひと昔前の雰囲気というのか、落ち着いていて良い。買い物して帰宅。夜、マンションの管理組合の会合に出席。かねて仕事をしない管理会社の、副社長を名乗る人物が部下を連れて現れたので、「何しに来たんですか」と言うと「ご挨拶に参りました」などとのたまうので、語気を荒げて「出てってください」と2回繰り返すと、「では出て行きます」といなくなる。組合が求めている対応をせずに、自分たちの格好をつけるためだけ、アリバイをつくるためだけの芝居を打たれても鼻白むほかない。ここのところ、会合が長引くことが多かったので、僕自身が会議の主導権を握って手早く議題を片付ける。21時を回ることも珍しくなかったのに、今日は19時半に終わる。妻のつくる夕食を食べて、24時間テレビのラストを見る。

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買い物

朝9時過ぎに起きる。お昼に自転車で浅草橋に向かい、「わかき」でステーキを食べる。その後、シモジマで妻が買い物をした後秋葉原に向かい、ヨドバシカメラで時計の電池交換をする。その後、下のフロアで携帯の機種変更を決断。かねて欲しかった薄くて軽いSO704iにする。店員にマイクロSDカードの購入を勧められるが、量販店は高いのであきばお?で買うことにする。ドンキホーテを冷やかして、ヨドバシカメラに戻り電動歯ブラシを購入する。前回買った洗濯機のポイント充当で事足りる。レストラン街に向かい、「わらびや」で蕎麦の夕食。

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KYOTO

朝、京都見学と大阪支社訪問に向かう研修生たちをマンションまで出迎え、東京駅まで見送る。研修生のひとりが、昨晩からお腹の具合が良くないというので、構内の薬局でクスリを探す。女性に向かってどういう症状なのかというのも聞きにくいし、薬学用語には明るくないので、英語の説明のあるパッケージを見せて「これか?」と聞くことを何度か繰り返すうちに、お目当ての錠剤を購入。改札で2人を見送ると、乗車番線が分からないらしく立ち止まって迷っていたので「ヴォア・ディズヌフ!」即ち19番線だと僕が声を上げるとたちどころに理解する。しかし、もしも立場が逆でパリの駅でフランス人が「ジューキューバンセンダヨ!」と日本語で叫んでいたら気持ち悪いだろうなとは思う。出社前に、日本橋口のスターバックスで一服。このまま出社したくなくなるが、いつも通りの仕事に戻る。夜、週末から中東出張に行く上司の壮行会に参加。3日連続して同じ店だが、他愛もない話をして楽しく過ごす。22時過ぎに帰宅。

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万世の為に太平を開く

建軍以来、敗北を知らなかった日本軍がポツダム宣言を受諾した……のは実は前日(終戦の詔勅の日付は8月14日)なのだが、玉音放送の流れた今日が終戦記念日になっている。「堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ…」で有名な詔書は、現在の官房長官にあたる内閣書記官長の迫水久常が起草したもので、それを陽明学者の安岡正篤が監督し、閣議での修正を経て、異例のことながら天皇陛下ご自身も朱を入れられて完成した。終戦工作に尽力した迫水書記官長のことを陛下は長く記憶されていたらしく、戦後迫水は参議院議員になり、国会議員が招かれる園遊会では片隅の決まった場所に身を置いて陛下と直接会話を交わすことはなかったが、迫水が亡くなった翌年、園遊会の会場で陛下が「いつも、あそこに迫水がおったね」と侍従長に語られた挿話が残されている。「どんなに小さな命にでさえ心をかける父がいる」というのはキリスト教の聖歌の一節だが、我が国にも同じように偉大な国父がいて、その血脈が2600年前からずっとこの国を護っていることを忘れてはならないと思う。夕方、フランス人研修生のために防衛省の方に来ていただき、会食の形で自由に歓談してもらうことにする。研修生たちの質問は鋭く、日本はなぜ核武装して朝鮮や支那に対抗しないのか、などといった発言も飛び出して一同たじろぐ。お開きになった後、フランス人たちがカラオケに行きたいというので直属上長と僕の4人で神保町に向かう。上長がなぜか郷ひろみを歌い出して面喰らう。タクシーでフランス人たちを送り届けてから帰宅。昔の友達から電話があり、結婚することになったと告げられる。ご同慶の至り。

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夏の日

朝、いつもより早めに家を出ると、東西線が全線でストップしている。暫くして運転が再開されるが、お盆の季節なのに車内は大混雑。早めに出たのに会社到着はいつも通りになってしまう。粛々と仕事。夜、定時に会社を出て大学の先輩と妻と3人で八丁堀で会食。お会いするのは7年ぶりで、妻を紹介するのは初めてだったが、食事も美味しく楽しく過ごす。日付が変わる前に帰宅して眠る。

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太陽の季節

昨日のマッサージのせいか、身体がだるい。午後、暑い中研修生たちを東京都庁に連れて行く。僕の所属部署に、都庁から出向している方がおられるのでその方に案内して頂く。東京都の職員は都営交通に無料で乗れたりしないんですか、と聞いてみたところそのようなサービスは一切なく、逆に公用で外出する時には運賃の高い都営地下鉄には極力乗らないよう指示が出ているのだという。知事には是非こうした不合理を解消して頂きたいものだと思う。その東京都知事は作家としても有名でミシマと同世代の友人だったんだよ、と研修生たちに説明すると、驚いた表情を見せる。外人、殊にフランス人に三島由紀夫の名前を出すと途端に反応する。イシハラの有名な著作はあるかと聞かれたので、とりあえずセゾン・デュ・ソレイユ、即ち『太陽の季節』の名前を挙げておく。都庁の外観に圧倒されるが、庁舎の中はまるで病院のようで全く魅力がない。日本の多くの空港もそうだが、外見だけでなく、内部空間の美しさについてもう少し考えても良いのではないかと思う。知事本局の女性秘書はフランス語を話すのだが、都の政策について説明する職員の方は日本語しか話さないので僕が仏訳することに。道路整備や環境問題について、流石はエリートと思わせる鋭い質問がいくつも出てきて眼を見張る。それと同時に、東京都が独自に取り組もうとしても、国の法律や、省庁の意向が立ちはだかるとなかなか思うに任せられないのだなとも思う。面談を終え、新宿を見学するという研修生たちを置いて会社に戻る。22時前に帰宅。

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夜明け前に

あまり寝ていないので眠いが朝からいつも通りに仕事。19時には会社を出て、御徒町で昔の友達と、若い友人と、妻と4人で呑む。他愛もない話をして過ごす。深夜に珍しく呑み直して27時過ぎに帰宅。

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会合

午後、経団連の会合に出席。クールビス推進のため、略装でよいとの通知は来ているのだが、取引先の偉い方がスーツだったりすると極めて具合が悪いので、ツーツにネクタイを締めて行かざるを得なくなる。夜、研修生を囲んでの飲み会が開かれ、神保町の居酒屋に同僚たちが集う。研修生は2人とも英語が堪能なので僕が通訳をするまでもない。そして、2人とも和食を普通に食べ、箸を器用に扱っている。シラク前大統領の話になったので、2005年に彼が来日した際の話をする。即ち、関西空港に降り立って真っ先に大相撲大阪場所を観戦し、その後トヨタのお膝下の名古屋で愛知万博を見学、そしてようやく東京に赴き天皇陛下に謁見した。まず相撲、次にトヨタ、最後にエンペラーという彼のプライオリティは非常にハッキリしているんだよと説明すると一同大爆笑。深夜に帰宅。

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成田空港

朝9時過ぎに起きる。お昼ちょうどに家を出て上野へ。地下通路を延々歩いて、スカイライナーで成田空港へ。最近は京成船橋にも停まるようだ。ライバルの成田エクスプレスは千葉県内を通過してしまうので、県内の需要を開拓する意味があるのだろう。第2ターミナルで研修生を待つ。子供だけの旅行をサポートするサービスがあるらしく、航空会社の職員が子供たちを引率して到着ゲートを歩いてくる。子供のうち一人を親御さんに引き渡している間、別の子供は後ろで待たされており「いま、お母さん探すから待っててねー」と職員が声をかけている。すると、待たされている子供がやおら携帯を取り出して電話をかけている。独自にお母さんを探しているようだが、いかにも現代っ子というべきなのか、その光景に言葉を失う。折からの観光シーズンのせいか、入国に時間がかかっていたようだが研修生たちは無事到着。エリート学生の筈だが、旅行中の服装はラフなのか、バックパッカーのようにも見えてしまう。リムジンバス箱崎へ。箱崎から人形町のウィークリーマンションまでタクシーに乗る。昨年同じことをやっているので慣れている。チェックインを済ませ、1時間後に夕食を共にする約束をして別れて、人形町に買い物に来ていた妻と合流。本屋を覗き、スタバで体を冷やしてから再びマンションへ。浜町のイタリアン・レストランで夕食。フランス語が昔ほどスラスラ出てこなくなってきたことが自分でも分かるが、何とか会話を交わす。2人を送り届けてから帰宅。

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