テレビ朝日の情報番組「TVのチカラ」で「殺人事件の容疑者が近くにいる」と放映したため、名指しされた小学校が抗議する騒ぎになっています。
Article from: 産経新聞
記事によると、同番組では霊視能力者が1990年に札幌市で発生した殺人事件の容疑者の居場所を探るという内容で、神戸市東灘区の小学校の名前や外観、地図を放映したために児童の保護者らから「不安になる」といった声が寄せられ、小学校の校長も「小学生が犠牲者になる事件が相次いでいる時期に無責任で気持ちを逆なでする内容」とおかんむり。
以前書きましたが、僕はこの番組のスタッフから取材を要請されたことがあり、その記者氏のハシャギっぷりを敬遠して申し入れをお断りしたのですが、その時に「自分が話した内容が電波に乗れば、視聴者に特定のバイアスを与えるきっかけになりかねない。事件について悉知しているわけでもない自分の言動が、どこまで他者への責任を負えるのか分からない」ということを記者には伝えました。果たして、この番組のスタッフがどこまで他者への責任を負う覚悟が出来ていたというのでしょうか。このテレビ局では「番組の責任者が学校に行って番組の制作意図を説明させていただく」とのことですが、自分の立場を説明すればそれでいいだろうという問題でもないような気がします。