罪のない母子を殺害した元少年・大月(福田)孝行被告の死刑が確定しました。

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最高裁は「被害者の尊厳を踏みにじった犯行は冷酷、残虐で非人間的な行為だ。被告は殺害態様などについて不合理な弁解を述べており、真摯な反省の情をうかがえることはできない」と指摘。その上で、「犯行時少年であったことや、更正の可能性もないとはいえないことなど酌むべき事情を十分考慮しても、刑事責任はあまりにも重大」として大月(福田)孝行被告側の上告を棄却しました。

以前にもこのブログで何度か触れたことがありましたが、被害者とその夫は僕と同い年。自分の妻子を無残に殺されて、まともな精神状態ではいられなかったことと思います。家族で暮らす幸せを、ある日突然何の理由もなく奪われた挙句、加害者の更生だけが重んじられ、被害者を置き去りにした現行法に絶望し、前代未聞の報復殺人宣言の記者会見から13年、ご主人の胸には何が去来するのでしょうか。

本当に、本当に、本当にお疲れさまでした。

そして、日々の幸せを当たり前にむさぼっている我々の多くは、死刑判決が下っても死刑が執行されたとしても、罪もなく殺された家族を取り戻すことにはならず、残された者は失った存在とこれからもずっと向き合って、無言の会話を続けてゆく人生が続くのだということを深く認識しなければならないと思います。

歩いていこう
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