朝、6時前に何故かパッチリ眼が醒める。いつもよりは早めに家を出る。休み明けなのに木曜日という、やや気持ちの悪い感じがするが、仕事を着々と進めてゆく。あっという間に昼になり、夕方の打ち合わせに備えて資料をつくる。午後、健康支援面談なるものを受ける。会社の医師からの質疑応答なのだが、忙しいなりに健康には気を遣っていることを理解して頂く。仕事に戻ると、妻から連絡が入って、熱が出たので息子を迎えに行って欲しい由。上司に相談して許可を得る。夕方の打ち合わせが終わり、所用を方づけてから会社を出て保育園へ。息子は元気に食事をしている。保母さんが髪の毛をバッサリ切ってショートカットになっていたので驚く。タクシーでさっさと帰宅して、妻が用意していてくれた簡単な夕食をかきこみ、息子を風呂に入れる。妻は本当に元気がなく心配になる。夜、やり残した仕事に手をつけようとすると、急に自分自身も悪寒がし始め、歯ぎしりが止まらなくなる。慌ててバファリンと白湯でその場を凌ぐ。気分が良くなってきたところで仕事に取りかかる。

発熱〈上〉 (文春文庫)
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辻原 登
文藝春秋
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