HPことヒューレット・パッカードが、PDAで知られるPalm社を12億ドルで買収することになりました。

Article from: Engadget Japanese

PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)というコンセプトは元々、Appleのジョン・スカリーCEOが提唱したもので、Newtonとして製品化されたものの、動作の不安定さ、価格の高さ、端末のサイズの大きさ等が災いして普及が遅れていました。そこに、Palm社が機能を絞って小型軽量とPCとのシンクロを主眼にした”Palm Pilot”を発表し、一気に市場を席巻しました。その後、お約束のようにMicrosoftがやってきて”Windows CE”(後のPocket PC, Windows Mobile)により徐々に浸食、また一時期はスティーブ・ジョブス陛下がPalmをご使用になられていた縁で業務提携や資本参加が噂されたAppleも、iPhoneによる独自路線を選択。市場における立ち位置が狭まってゆく中での、Palmの選択肢は非常に限られたものになっていました。
Palmがスマートフォン向けに開発したWebOSは日本では展開されていないものの、今後、HPによりどのように再興が図られるのか注目したいところです。

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