駐日米国大使のトム=シーファー閣下がブッシュ大統領に直訴です。
Article from MSN産経ニュース
記事によると、いわゆる六カ国協議を仕切っているヒル国務次官補が勝手に北朝鮮に対して「テロ支援国家指定解除」を約束しようとしているらしく、そんなことをしたら太平洋において最も親密な同盟国を裏切ることになる! と、同郷で旧知の仲でもあるブッシュ大統領に直接訴え出たとのことです。
近年までかの国をいちいち「チョーセンミンシュシュギジンミンキョーワコク」なんて言い直していたように、長い間、マスコミによる不思議な偏向報道があったせいで、北朝鮮がどんな国家で我が国がどんな目に遭わされてきたのかを理解している人が多くないのではないか、という印象をのべつ受けています。
畏くも皇后陛下がいわゆる拉致被害者について、
「何故私たち皆が、自分たち共同社会の出来事として、この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったか」
という異例のご発言をされたように、我々自身が、これまでの不明を恥じ、無関心を捨ててかの国に向き合って行かなければならないのではないでしょうか。
北によるなし崩し的なテロ国家指定解除の動きに、敢然と立ち向かったのは我々日本人のサムライではなく、テキサスのカウボーイでした。
今なお、帰らぬ家族を待ち続ける罪なき人々のことを思うと、いたたまれない気持ちになってきます…
以下、余談ながら過去の駐日米国大使にまつわるエピソード。
【ニクソン政権下のマイヤー大使】
昭和天皇の欧州ご訪問に際し、「給油地のアンカレッジに米国政府代表が出向いて陛下をお迎えすべし」との強い具申を行った結果、ニクソン大統領夫妻がお出迎え、当初予定になかった国家元首間の会談を実現させる。
【ケネディ政権下のライシャワー大使】
大使離任後、邦人相手の雑談で「日本もこれだけ発展を遂げたのだから、そろそろあなた方も人間の仲間入りをしたらどうですか?」と思わずホンネが出てしまう(親日家が売りの筈なのに)。
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