全日空が、今年中を目処に国内線における紙の航空券を廃止して、「SKIPサービス」に全面移行することになりました。


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SKIPサービスといえば、伊東美咲が空港の保安検査場でもケータイで喋り続けるという、マナーのかけらもないCMが個人的にとても不愉快だったのですが、それはともかくとして、こうしたサービスがどこまでお客を満足させることになるのか、についてはよくよく考えてみる必要がありそうです。電子化は紙資源の節約、データの集約などキャリア側にとってのメリットが大きい一方で、先日のシステムダウンのように、機体にトラブルがないのに飛行機が飛べなくなる、お客に問題がないのに搭乗できなくなる、というリスクもはらむことになりはしないでしょうか。万一お客がおサイフケータイを壊して、空港に来た時点で使えないことが分かったとしたら、すぐに搭乗させてもらえるような代替手段はあるのでしょうか。
それに、国内線=みんな日本人とは限りません。僕は2年前まで外人を日本各地に連れ歩く仕事をしていたのですが、彼らは自分の国で日本の国内線のフライトも予約して航空券を持ってきますから、搭乗券の発行は全て有人カウンターで行っていました。SKIPサービスの普及で、有人カウンターが大幅に縮小されたり、職員のスキルが下がるようなことにならなければいいな、と願っています(現在でさえ間々まごついてますから。この点は日本航空の職員の方が落ち着いて対応していると思うことが多いです)。
全くの余談ながら、全日空の加盟するスター・アライアンスの上級顧客は「ゴールドメンバー」と呼ばれていますが、そのガイジンたちはゴールドメンバーを違う意味に解釈して、「ヘイ、ノブタカ。お前のゴールドメンバーのおかげで優先搭乗だぜ!」とからかうのが常でした…

Austin Powers in Goldmember
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