Category: Diary
ロンドン出張 (1)
朝6時半に起きて仕度。あれこれ忘れ物に気づいて慌てて家を出る。7時55分のバスで成田空港へ。チェックイン後、本屋を見てから出国。物凄い人出。免税店を覗き、妻や母への土産を買っておく。モンブランの店があったので、万年筆を見る。確かにモンブランにしては安価で売られているが、詳しい知識がないので買うのはやめておく。ラウンジでメールチェックしてから全日空201便に搭乗。全日空の長距離国際便は初めてだが、ゆったりしていて不満はない。座席もフルフラットで豪華なのだが、エアカナダの雰囲気の良さにはどうも適わない気がする。単なる依怙贔屓かも知れないが、もしかすると、日本人乗客の品のなさがこの差を生むのかもしれない。そう思えるほどに、一部の乗客の態度は余りにも横柄というか、空威張りというか、乗務員を下僕のように扱おうとする姿勢がありありと分かってみっともないなぁと思う。パソコン用電源が取れるのをいいことに、iBookのDVDプレイヤーで「日本のいちばん長い日」を見る。10年ぶりに見るが、現代の眼で見ても色褪せない名作だと思う。16時過ぎにロンドン・ヒースロー空港に到着。上司と合流し、タクシーで市内へ。別便でロンドン入りしていた別の上司ともホテルで合流し、中華街で夕食。
ジンギスカン
昼前に起きて、出張前に片付けるべきメールを処理する。夕方、妻と銀座に出て買い物。山野楽器で「日本のいちばん長い日」のDVDを購入。終戦60周年のせいか、戦争物が多く並んでいる。夜、友達と落ち合い三田の「蝦夷家」でジンギスカン。たらふく食べる。
あなたは天才ですね
眠い。久しぶりの深夜残業だったから仕方がない。きょうから9月だというのに相変わらず強い陽射し。昼休み、皆でアカハンに繰り出して坦々麺。ある会社のある課長が、「あなたは天才ですね」と言われると異様に喜ぶという話で盛り上がる。何のコンプレックスがあるのか知らないが、興味深い話ではある。早く帰ろうと思っていたが、15時からの部内会議に陪席することになり、20時近くまで缶詰になる。流石に疲れるが、酒も入らない場で上司と率直な話が出来る機会というのはなかなかあるものではない。仕事が捗らず2日連続で深夜まで会社に居残る。夜更け過ぎに、取引先から、僕が送った説得のメールに応じる旨返事が来る。つたない英語でも、伝わるものが伝わったことに安心すると同時に、相手の心意気に感謝しないわけにいかない。寝不足のせいか、或いは最後に残った親知らずが伸びてきたのか、奥歯が痛み出す。26時過ぎに帰宅。
説得力
朝、普段より早めに家を出る。昼前から、集中して英語の文書を考える。あくまで利己的な要望を、相手にとってメリットがあると思わせるように書かねばならないのであれこれ神経を使う。もとより英語は得意ではないが、説得力というのは言語に限った話ではなく、他者の共感を呼ぶためのメタファ一般のことであり、それはウェブサイトのデザインであったり、演劇や映像作品の演出にも共通するものがあるだろう。ただひたすらに「お願いします!」を連呼したり、「自分はこんなに大変なんだ!」と被害者のような顔をすることが説得力を持つとは思えない。自分なりの説得の技術をたくさん身につけないといけないなと思う。20時前に会社を出て自宅で夕食。食後、再び仕事に取り掛かり日付が変わる頃に眠る。
海外出張
眠いが何とか起きる。台風はもはや通り過ぎており何のトラブルもなく出社。午後、再来週からのロンドン出張が急に決まる。行きたいような行きたくないような不思議な気分だが、上司に「大丈夫か」と訊かれて、「ダメです」と答える言われもありはしない。まあ折角のチャンスなので、自分の時間を少しでも見つけて楽しむことにしたい。久しぶりに遅くまで働いて終電前に帰宅。帰宅後も仕事を進めて27時過ぎに眠る。

