「上場益見越して、クルマと一戸建て選び 税金で起業した青年社長」という見出しが躍り、「未だ売り上げゼロの阪大発ベンチャーであるサインポストに、文部科学省と経済産業省が競って総額4億3000万円の税金が投入されており、その社長はクルマと一戸建てのことしか考えていないのに、このままでいいのか」との記事。これだけ見たら、とんでもない若造がいるものだと思います。しかし…
Article from: Livedoor News
『日経ビジネス』11月14日号の記事に大学発ベンチャーを批判する記事が掲載されたのですが、その大半が事実の歪曲だと、取材を受けた当事者が非難しています。
「社用車にジャガーを持つ黒川敦彦社長。箕面市内の高級住宅街で撮影」という写真は、実際には住宅展示場の前に、90万円で社用車として買った中古のジャガーを持ってきただけというオチ。しかも、その写真にしても日経BPの記者に「みんなに続いて欲しいという夢のある写真にしたい」と頼まれて撮影を認めたものだとか。
報道における勇み足は日経新聞のお家芸のような気もしますが、若い起業家への嫉妬心をいたずらに煽ることが目的で、相手を騙してまで記事を書いているのだとすれば、困ったものという言葉だけではとても済まされないでしょう。
ペンは剣よりも強いからこそ、その使い方を心得ていなければならない筈なのですが、俺はマスコミ人で偉いんだぞと思い込んで好き勝手なことを書く記者がいかに多いかということなのでしょうか。この起業家氏の事業に悪影響が出ないことを祈ります。