5年ほど前、大学の学科の同期で呑んだ時の話。
 
「ミズノ君はバレンタインにチョコとか貰ったのぉ?」
女性陣が聞いてきたので、ありのまま答える。

すると、
「え、どうしてそんなにモテるの?」
などと無礼千万な物言いをしてくるので、こちらも
「 や っ ぱ 俺 の 人 柄 か な 」
と応じて一種の炎上状態になってしまう(笑)。

どうせミズノ君はモテないんでしょ、って前提の話をしたいんなら勝手にしてくれればいいけど、こういう女性たちはどういう神経構造でおめでたい妄想レッテル貼りを平気でするんだろうと思う。

そう思いながら僕が
「妻以外の女性も大切にするよ」
と、その具体的な内容を話したら彼女らの一人がこう言った。

「えー、じゃあ何で私にはしてくれないのぉ?」
(↑読み方によっちゃすげーエッチだけど、そーいう意味ではないです念の為)

カチンときた僕はムキになってしまい、
「じゃあ聞くが、貴女達が一度でも僕と仲良くなろうとアプローチしたことがあった? バレンタインにチョコをくれたことがあった? 誕生日におめでとうと言ってくれたことがあった? クラスメイトというだけで、自分は何もせず相手から貰うことが当然なの?」
言ってやったら流石に黙っていた。「そもそもそんなこと言える顔か?家に鏡あるのか?」という言葉は口から出かかってやめた。

たとえ冗談にせよ、私にはくれないの? なんて言葉が出てくるセンスが、その程度の人間というか、年齢と反比例して激減する女性としての魅力とは裏腹に自意識だけは倍加してゆくのか、どうしようもねえなぁという思いを強くした。

相手とちゃんと向き合って、話を聞いて、何を望み何を考えているのかに思いを至せば、自ずと相手が自分にどれだけこころを掛けてくれているか分かるだろうし、お互いが仲良くなってゆけると思うんだけど、そういうプロセスを全部すっ飛ばして、自分が利益を得られるかの値踏みだけしてるような人種に、何を言っても無駄なのかも。
 

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